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スキル汚部屋しかない俺が異世界で掃除スキルを習得してもしかしたら整理収納アドバイザーになれるかもしれない?!お話【仮】  作者: 三愛 紫月
第一章 真っ白な世界

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もう、無理です

「マトメー」「マトメー」「マトメー」


もう、何百回唱えたかわからなかった。


あれから、数週間が経っていた。


「もう、無理です」


キレート校長の部屋に呼ばれていた俺の耳にこの声が響いた。


「どうぞ」


ミズーは、俺を部屋に入れてくれる。


「もう、無理だとはどういう意味なのかな?」


「どうも、こうもないです。もう、半年以上経ってるんです!なのに、毎日、毎日、お風呂場はぐちゃぐちゃなんです」


「ぐちゃぐちゃなら、君が直せばいいのではないだろうか?」


「僕だって、彩りの習得がまだ出来ていないんです!」


そこに居たのは、ホウだった。


ホウは、キレート校長に怒っている。


「だったら、君だって同じではないだろうか?異世界の人間は、スキルを習得するのに時間がかかるんだよ!わかってやって欲しい」


「そんな事言われたって、もう無理です。僕だって……。僕だって」


「君は、初めて壁にぶつかったんですね」


キレート校長は、ホウに

話した。


「彩りなんてありません」


ホウは、ボロボロと泣き出してしまう。


「君が壁にぶつかって、イライラしてる気持ちはわかります。それをアーキー君のせいにするのはおかしくはないかな?君は、アーキー君のようになれないから怒っているではないかな?」


ホウは、キレート校長の言葉に驚いた顔をしている。


「いつ習得出来るかわからないのに、必死で頑張り続けるアーキー君が羨ましかったのではないのかな?」


「違います」


「違うのだろうか?」


「違います。もう、住めないだけです」


ホウの言葉にキレート校長は、「それなら、一緒に住みなさい」と言った。


「聞いてましたか?もう、無理なんです」


「聞いてましたよ!ミズー」


「はい」


ミズーは、ホウの前に立った。


「コホン。ホウ、アーキーは、外部での生活を共にする事、そして、互いに新しいスキルの習得が出来た時、また寮に戻ってくるものとする」


「ええ?」


ホウは、目を丸くして驚いている。


「こちらが、外部での生活場所の鍵になります」


ミズーは、気にせずにホウと俺に鍵を渡してくる。


「こちらが、仕事先になります。アーキー君は、異世界人なので働けません。生活費をホウ君が稼いできて下さいね」


「ち、ちょっと待って下さい!僕は、無理だと言ったんです」


ホウの言葉にキレート校長は、「コホン」と咳払いしてこう言った。


「この契約を飲めないのなら、君にはこの学園を辞めてもらいます」


「ど、どうしてですか?」


「どうしても何も、彩りを半月かかっても覚えられないのなら……。君には、才能がなかったって事になります。ただし、この条件を飲むのなら彩りを覚えるまでは、寮に戻らなくてもいいんですよ」


「辞めなくていいって事ですか?」


「そうなりますね。考えるまでもないのではありませんか?」


キレート校長は、ホウにそう言いながら肩を叩く。


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