表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル汚部屋しかない俺が異世界で掃除スキルを習得してもしかしたら整理収納アドバイザーになれるかもしれない?!お話【仮】  作者: 三愛 紫月
第一章 真っ白な世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/52

提案

「何でしょうか?」


俺は、ソウヤ理事長に尋ねる。


「アーキー君が、もしもスキルを習得すればこの国に色を取り戻せるってのはどうでしょうか?と提案されたんです」


「どういう事ですか?」


俺の言葉に、ソウヤ理事長は手を二回パンパンと叩いた。


「失礼します」


隣の部屋に繋がる場所から、ロボットみたいなのが出てきた。


「何?」


「あーー、これはね。王様の所で使われてるロボットでね。ピーカルンって言うんだよ。この学校のアオーの掃除をしてくれてる。この学校と寮では、アオーは廊下までしか入って来れないんだよ。だから、ピーカルンが掃除してるんだ」


昔のイメージのロボットって感じだよなーー。今は、どっちかっていうと人間の形に近いけど……。


「ピーカルンが、何か関係ありますか?」


俺の言葉にソウヤ理事長は、「関係あるよ」と言ってから手を三回叩いた。


『かしこまりました。理事長』


そう言うとピーカルンは、机をどけて、俺とミズーの前にやってくる。


『では、説明します』


昔ながらのロボットって感じの声だ。ピーカルンは、俺とミズーを見ながら話し出す。


『汚部屋スキルを持っている方は、基本的に別のスキルを覚えられません。体質みたいなものだと思って下さい』


「えっ?ちょっと待ってくれよ」


俺は、ピーカルンを止める。


『止まる事は出来ないので、最後まで聞いて下さい』


そう言われて、俺は黙るしかなかった。


『キレート校長には、策がありました。それを使う事によって、アーキー君はスキルを習得出来ると考えたようでした』


俺とミズーは、頷いている。


『そして、昨日ソウヤ理事長にある提案をされました。それはアーキー君が、スキルを覚えられたら、この国に一つ色を取り戻すこと』


俺とミズーは、顔を見合わせた。


『ソウヤ理事長は、すぐに国王に連絡しました。国王は、ソウヤ理事長のお兄様です』


「えっ?そうなの」


『そうです。そして、連絡の結果。アーキー君が、スキルを一つ習得したら、この国に一つ色を戻す事を承諾してくれました。』


その言葉に、急に肩の荷が重くなった。


『アーキー君は、何もしなくてもいいんです。ただ、スキルを習得してくれればいいんです。とキレート校長がおっしゃっていました』


「で、国王は了承されたという事なのですか?」


ミズーの言葉にピーカルンは頷いた。


『スキル汚部屋のものが、別スキルを覚えるなら!色を一つ戻してやるとおっしゃられました』


「その何色が戻ってくるんでしょうか?」


俺は、手を上げてピーカルンに質問する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ