表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル汚部屋しかない俺が異世界で掃除スキルを習得してもしかしたら整理収納アドバイザーになれるかもしれない?!お話【仮】  作者: 三愛 紫月
第一章 真っ白な世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/52

同室

「プロコースは、だいたいの生徒で一年から二年かけてスキルを習得します」


「はい」


「一つのスキルを習得するのに、早い人で一週間。遅い人でも1ヶ月あれば習得出来ます」


そう言って、ミズーは

どんどん進んで行く。


「キレート校長に聞きましたが、アーキーはスキルが一つしかないと……」


「はい」


「不思議ですね。そんな人、一人も見た事がありません」


そう言って、ミズーは笑っている。


「まあ、でも、習得していけば増えるだろ?」


パーンの言葉に、ミズーはクスクス笑って「そうですね」と言った。


そして、ある白い部屋で止まった。


「これから、アーキーがプロになるまで住む部屋がこちらになります」


「はい」


「この寮は、二人部屋になります。今から、同室の方を紹介しますね」


コンコンーー


そう言って、ミズーはノックをした。


「はい。どうぞ」


「失礼します」


ガチャっと扉が開かれると、人間がいた。


俺とパーンとミズーは、部屋に入った。


「あ、あのーー。悪いんですが、靴は脱いでいただけますか?」


その言葉に、ミズーは「こちらは、土足ですよね」と言った。


「それは、他の所ですよね?ここは、土足厳禁です」


「そうですか……」


そう言われて、ミズーとパーンと俺は靴を脱いだ。


「どうぞ」


「失礼します」


彼は、俺達を見回している。


「今日から、同室になります。アーキーです」


「よろしくお願いします」


俺は、頭を下げる。


「どうも。僕は、ホウです」


そう言って、ホウはお辞儀をしてくる。


「彼は、産まれた時からホウキで掃くスキルを持っている珍しい人なんです。プロコース初めての特待生になります」


「凄いですね」


そう言ってパーンが褒めている。確かに、産まれた時からホウキを掃くのを知っているのは凄い事だな。


「いえいえ、そんな事はありませんよ。スキルが潔癖なだけです」


「へーー、潔癖」


パーンは、そう言って潔癖を検索機で調べている。パーンは、検索機で調べた画面を無言で俺に見せてくる。


【潔癖 不潔なものや不正なことを極度に嫌う傾向、性癖】と書かれている。


俺は、パーンを見つめる。パーンは、口を動かして話しているけれど……。

残念ながら、パーンは猫なので俺には口の動きがわからなかった。

パーンは、何でだよって顔をしながら俺を見つめていた。


「アーキー、君のスキルは?」


そうホウが尋ねてくる。


「えーー」


さすがに、今、ここでスキルが汚部屋であるとは言えない。


そんな俺の心を読んだのだろう……。


「彼は、異世界から来ているからね。まだ、スキルがないんだ」


とミズーが笑って言ってくれた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ