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僕の気質
僕は、生来、気が小さくて、非常に感受性が強く敏感な気質もった人間だった。
小学校の低学年のころまでは、テレビのアニメを見ていて、悲しいシーンがあると、ポロポロと涙を流して泣いたものである。
「ほら。泣くぞ、泣くぞ…」
などと、家族に揶揄され恥ずかしい思いをしたことを覚えている。
このような気質をHSP(Highly Sensitive Person)といい、人口の約20%の割合はHSPだという。
翻って見ると、僕は典型的なHSPなのだと思う。
この気質の人間は、考え方が複雑で、深く考えてから行動する、刺激に敏感で疲れやすい、人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい、あらゆる感覚がするどいといった特徴を持ち、深い思考、協調性等から仕事をするうえで有能であったりするが、ストレスの発散が上手くできないと鬱病になりやすいという弱点もある。
事実、中学のときの成績は、クラスでもベストテンには必ず入っていた。
そんな僕も男であるから、成長するにつれ、女というものを意識するようになっていく。