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アンタさー私の事が好きなのか、はっきり言いなさいよ!

作者: 七瀬








私は、気が強い女性ひとらしく。

気弱な男性ひとが、私に近づいて来ることはない!

私は誰が見ても、“肉食女子”だと思う!

性格もガサツな性格で、大ざっぱなところがかなりあり

相手の気持ちなんか無視して、思った事をはっきり言う女!

だからなのか? 同性には完全に嫌われる。

それでも数少ない、私と仲がいい女友達は、私と性格も似ていて

親友と呼べるまで、気が合う友達も多い。

男友達も、私のような性格がサッパリした女は友達としては凄く

いいらしく、お互い気を遣わない男友達も何人かいるわ。




・・・ただ“恋愛”となると? 私は急に乙女になるらしく!

いつもの、私の性格が何一つ出ない!

どうしても、好きな男性ひとの前だと自分を作ってしまう。

だから、本来の私を出せない分、無理して彼に合わせて長続き

しない事が多かった。

私自身もよく分かってる! 自分を出せないで相手の男性ひと

気を遣って付き合っても上手くいかない事を!

それでも、どうしても好きな彼に気に入れられたい私は自分を作ってしまう。

だから、好きな人と今まで長く付き合った男性ひとはたった1人だし

1年と3ヶ月だった。 

それ以上は、私の本来の性格が隠しきれずに出てしまい

別れてしまう事が多いのだ!

私は、ただただ好きな男性ひとと長く一緒に居たいだけ。

それだけなのに、こんなにも上手くいかないなんて!

恋愛は難しいモノなんだと私は思い知らされる。





ただ、私の周りでチョロチョロする男性が居る事に私は気づいた!

どうやら? 私の事が好きみたいだ。

でも? 彼は草食男子みたいで、私の前だとモジモジし始める。

彼はネヨネヨしているし猫背だし気が弱そうな印象なのだけど?

実は背が高く180㎝以上あり、爽やかな青年だと分かる。

私は彼の優しそうな雰囲気を好きになった。

ただ彼は、私を遠くから見ているだけ!

近くに寄っても来ない。

私から彼に近づくと、彼はスルっと何処かに行ってしまう。

繊細で敏感な彼に近づくのは至難の業だ!

私のようなガサツで、相手の気持ちがよく分からない女には

彼のような男性ひととどう接したらいいのか分からないでいた。

そんな事を、私は私の仲がいい女友達に話していると?

彼女が意外な事を私に話したのだ!



『じゃあさーじゃあさー! 思い切って言ってみたらどうなの!』

『えぇ!? 何を?』

『“アンタさー私の事が好きなのか、はっきり言いなさいよ!”とかさ!』

『・・・でも、彼繊細で草食男子なのよ』

『いいじゃん! どうせ何もしないよりはマシでしょ!』

『まあ、そうだけど。』

『やって、砕ける方が女の株も上がるわよ!』

『・・・ううん。』






・・・私は女友達が言ったように、勇気を出して彼に言う事に決めたの!



『あのさ、』

『・・・あぁ、い、いや、僕は、』

『“アンタさー私の事が好きなのか、はっきり言いなさいよ!”』

『・・・・・・』



彼は、私がそう言うと? ビックリしたのか?

一瞬、時間が止まったみたいに彼は何も言わずその場を去って行った。

私はこの計画が、“失敗”したと確信する。

彼には、私のような女は似合いわない!

もっと彼には女性ほかにいい女性ひとがいると思う!

私は、彼に完全に嫌われたと思っていた。







  *





・・・でも数日後、彼が私の前に突然現れてこう言った。



『僕は琴美さんの事が、ずっとスキでした! 僕と付き合ってください!』

『えぇ!?  あぁ、はい!』






なんだか? 彼に告白されてホッとした私がいたの。

これで、本来の私を彼に見てもらえる。

私という人間を彼に見てほしい!

この先もずっと、彼と一緒に居たいから。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 『ネヨネヨしているし』 わー!なんだか表現が新鮮! いつか使わせていただいても よろしいでしょうか<m(__)m>
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