チートな始まり
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4話目です。どうぞ("`д´)ゞ
「何か良い人だったね」
「えぇ、でもβでは簡単な情報を話すだけで何か貰えるってことは無かったからちょっと不気味かも」
「まぁまぁ、貰ったブレスレット確認してみようよ」
「そうね」
2人でアイテムを確認すると
聖人のブレスレット
状態異常にかからなくなる。
「は?!」
「どうしたの?スカーレット?」
「このアイテムとてつもなくおかしいわよ!」
「え?何で?」
「簡単に言うとぶっ壊れアイテムよ」
「見た感じどこも壊れているようには見えないけど…」
「そういう意味じゃなくてゲーム的にアウトつまりチートアイテムよ」
「え?!そんなに凄いの?」
「要するにこれは状態異常無効化よ。誰だって喉から手が出るほど欲しいわよ。初期の街で手に入るなんて…それにさっき言ったでしょ。狩り場の件、これがあれば行けるかもよ」
「え?そうなの?」
「はぁ…ネモ、貴方掲示板オフにしているのね」
「うん。だって面倒臭いしどう見ればいいか分からないもん」
「意外と役立つ情報もあるのよ…たまにだけどね。そこの情報だと北の狩り場は毒とか麻痺系の魔法や霧を使うらしくてその分攻撃力が低いんだって、レベルは高いらしいけどこれがあるし行ってみない?」
「うん、スカーレットがそう言うなら大丈夫だよね。それじゃあ行こう北の狩り場へ!!」
「結局何も買わないにゃん?」
「「あっ!」」
▲▲▲▲
「あそこだね」
「そうね、この辺りもだいぶプレイヤーが少なくなったわね」
「まだ街出てないのにね」
「仕方ないわよ。この辺りは主要エリアじゃなさそうだし、ほら北の狩り場は私達もこれがないと無理でしょ」
スカーレットはブレスレットを見せながら言った。
「なぁあんたスカーレットだろ?久しぶりだな!」
何か金髪の胡散臭い人が近づいてきた?
「(スカーレット知り合い?)」
「誰ですか?」
知らない人のようです
「おいおい、βの時からの付き合いじゃねえか、俺だよ分かるだろ?」
「ん~ゴッサム?」
「何で鍛冶職人のドワーフのおっさんが出てくんだよ!」
「変質者」
「それは悪口だろ!ユーヴェロンだよ!」
「?」
「何で分かんないんだよ!!」
「多分、人違いです。行こうネモ」
「うん、そうだね」
後ろで何か変質者の人がうるさいけど…知らないからどうでもいいね。
▲▲▲▲
「ここが北のフィールドね」
辺りは霧がかっているかのように薄暗く、遠くが見渡せない程で一面沼地であった。
「なんかじめじめするね」
「霧がかっているから仕方ないわよ。それとネモ、右を見て、あれを狩るわよ」
右を見るとキノコ型の魔物がいた。
「了解!よーし初戦闘だ!」
マッシュ Lv5
「やっぱりジョブがないから厳しいかもだけど、打ち合わせ通りやるわよ。」
「うん、まず私が先に攻撃して、敵を私が引き付けてスカーレットが攻撃ね。まず私から攻撃ね」
敵の背面に周り近づいてナイフで切りつけた。
「ジャアオ!」
「へぇーやるじゃない!最初からcritical判定よ。ならこっちも…はぁ!」
スカーレットも片手剣で切りつけた。
「ジャアオ!」
叫ぶとすぐに体から紫色の霧を出した。
「毒霧ね…でも効かないわよ!」
「なら私も」
事前にスカーレットが言っていた通りに
『いい相手の毒はブレスレットのおかげで私達には効かないから体当たりだけ気を付ければいいからね。』
「これでラスト!」
「ジャアオ!」
魔物は粒子になって消えていった。
「最後まであのモンスター言葉同じだったね」
「まぁ仕方ないわよ。種類結構いるんだし、それにアイテムもショボいわね」
「うん、ラストアタックしたのにスカーレットと全く同じだからね」
「でも意外と早くレベルは上がったわね」
ネモ ♀
ハーフビースト(金狐)
ジョブ 見習い Lv3
HP F
MP F
STR F
DEF F
MA F
MD F
AGI F
DEX F
「レベル3になったよ!」
「あちらよりやっぱり効率がいいわね。この調子でジョブチェンジが出来るレベル10まで狩り続けるわよ」
「賛成!」
▲▲▲▲
「あとレベル1つだね」
持っていた携帯食糧を食べながら話した。
「今のところマッシュだけだから比較的楽ね」
スカーレットも一緒に食べていた。
「これあんまり美味しくないよね。これなら自分で作った方が美味しいよ」
「それよ!ネモ、ジョブを料理人にしない?美味しい料理作れるし、ついでに稼げるわよ」
「却下!それじゃあスカーレットといっしょに遊べないじゃん」
「はぁ…そうよね。満腹度なんてシステム面倒なだけよ。宿屋で寝ても増えないし、アナザーのは多分、今だとプレイヤー達で混んで食べられないようだし嫌な仕様よ」
「料理人じゃなきゃ美味しくないの?」
「そういう訳じゃないけど、DEXで補正が入るからリアルで下手な人でも美味しいらしいし、料理人限定の調理スキルがあるから作るのが楽なのよ。だから普通の人はリアルのようにじゃないと作れないのよ」
「なら問題無いよ。私料理作るの好きだしそれくらいなら大丈夫!」
「そうね。まだ他にも理由はあるけど例えば…」
「ん?あれなんだろ…スカーレットあれは?」
ネモが指で示した方向を見ると
「あれは…蝶型モンスターよ。こっちに来るわね」
蝶型のモンスターが一直線にネモ達のもとへ向かって行った。
パラフライ Lv15
「明らかに格上よ。ネモ気を付けて!」
「うん、じゃあ今度はどっちからにする?」
「さっきと同じで互いに対角にいましょう!私から攻撃するわ!」
スカーレットが切りつけたが先程のマッシュと違ってダメージが少ない。
「ちっ、中々減らないわね」
「はぁー!…えい!ダメージが少ない」
「根気よくいくしかないわね」
「っ!スカーレット避けて!」
「!」
パラフライがスカーレットに向かって黄色のりんぷんを振りかけながら突進してきた。ネモからはギリギリ避けた様に見えたが実際は羽が当たったため、ダメージが入っていた。
「かすっただけで黄色になるとはね」
スカーレットは初めてポーションを使って回復した。
「ネモ!作戦変更よ相手に狙われている時は攻撃しないで回避のみで対応して!そしてターゲットが変わったら攻撃よ。それと私達のポーションが全部無くなったら作戦失敗逃げるわよ」
「了解!」
▲▲▲▲
「ポーションはこれでラスト1つね。ネモは?」
「これでラストだからもう無いよ。ちょっとヤバイかもね、まだ相手のHP3割ちょっとも残っているしそれに、さっきも逃げようとしたけど駄目だったし…結構ピンチだね」
「そうね、逃げられないのがきついわね」
(まさか、初日にこんな面倒なのと戦うなんてね)
2人には先程の余裕が無くなり、険しい状態が続いていた。
スカーレットが切りつけてパラフライの残りHPが3割切った瞬間
「ーー!!!」
高い声を出して体が赤くなると、スカーレット目掛けて突っ込んでいった。
「くっ」
「スカーレット!」
相手に合わせて片手剣で切りつけたが緑色だったはずのスカーレットのHPは赤くなった。すぐにポーションを使ったがそれでも満タンにはならなかった。
「暴走状態…もろに当たったら危なかったわね」
スカーレットですら最後のポーションを使いきってしまい危険な状態だった。そしてすぐさまパラフライが振り返ってにもう一度飛びかかる準備をしていた。だがそこで
「スカーレット!」
「ネモ?!」
ネモはスカーレットの前に立ってナイフを構えた。
そして全ての魔力を使って
「エンチャント!」
ナイフに込めた。
ヘルプ 暴走状態
ボスのHPが一定ラインを超えるとなる状態異常、攻撃力が上がるがその分、突進等の直接攻撃が多くなる。強力なボスの中には段階がその上の超暴走状態があり、無差別攻撃など暴走状態よりも見境がなくなる。