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アマザクラ  作者: 兎藤うと
一章 始期編
13/43

2-3 『告白の後日談』

アクセスありがとうございます。


 佑真が、椿姫から告白があった後日。


「と、まあ、んなことがあったんだ」

「んながあったんだ♪ じゃないよッッ! なに回想っぽく閉めようとしてんの!? っていうか、マジで友達になるだけで終わったの!?」


 晴れて友達となった佑真と椿姫は下校したわけだが、佑真の提案で告白の結果は透になにも報告していなかった。


「んで、今日から椿姫が情報部部員として入ることになった」

「今日からよろしくね。透君」

「あ、こちらこそよろしく――って! それも初耳なんですけど!? え? 椿姫ちゃんマジで入部することになったの?」

「うん。さっき入部届を出してきたからはれて情報部の一員だよ」


 微笑んで答える椿姫。話が進み過ぎて理解できてない透の顔は凄いことになっていた。


「べつにいいだろ、透。椿姫は透に秘密を握られてる。しかもここに保管している秘密をバラせば自分の首を刎ねることになるんだし、入部させても大丈夫だろ。しかも俺が信頼できると思ったトモダチとしてだ」


 得意げに言う佑真だったが、透は告白の結果、部活入部、の事実に頭を抱えていた。


「あー、彼氏彼女関係じゃなくて友達……。僕が全力で手を貸したのになんでだよ……。椿姫ちゃんなら佑真も堕ちるかと思ったのにッ!」

「えへへ……、なんだかごめんね」

「べつに椿姫が謝ることじゃないだろ。透が私情で色々と勝手やって落ち込んでるんだからザマぁないぜ。だから気にするな。こいつは自分の策に溺れたんだ」


 指差しで容赦なく透を非難する。


「ちょっ! 佑真ー、そんなこと言わんといてよ!」

「京弁になってんぞ」


 新刊のライトノベルを開いた佑真は適当にあしらった。


「だってさ! 学年一位の美女を断るとは思わなかったよ!」

「学年一位ねぇ、どうでもいい。まあなんだ? これがオチ、つうわけで」

「それで終わる思ったら大間違いだよ……、え? マジで終わり?」


 策士策に溺れた、透の敗北で告白の件は幕を閉じた。



読んでくださりありがとうございます。

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