#01風巻君と相馬さん
大人の考えや思考を持って高校生活を送るとどうなるだろうという興味だけで書き始めました。
まだあまり先を考えておりません。構成も全然できておりません!(おい
ファンタジーの方の休憩がてら書き始めましたので、そんなに更新できないかもですが頑張ります。
宜しくお願い致します。
目が覚めると白い部屋に俺はいた。
見渡すと病室なのがわかる。
なんで俺はこんなところにいるんだろう。
ズキッと痛む頭に手をあて、自分の事を思い出す。
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僕の名前は風巻圭介。16歳の入学してまだ半年の高校生。
両親は共働きで二人ともバタバタしているため、基本的には我が家には俺と妹の二人暮らし。
ルックスはいいほうで、線が細い感じで、草食系男子とよく言われる。
女子にはクールな感じがいいとかで結構もてるが付き合ったりはしていない。
趣味はだらだらすること、寝ること。省エネがモットー。
クラスでも一番後ろの窓際の席でボー風を感じながらボーっとしているような感じ。
運動も人よりはできる。勉強も平均より少し上くらい。男子の友達は数人程度。
好きな子というか気になる子はいる、人の輪の中心にいつもいて、皆に好かれている彼女。
成績は1番で運動神経も抜群。友達も多く。彼女が好きな男子がほとんどだ。
ゆるくふわっとした髪が可愛くて、スタイルもいい。
自分には高嶺の花なので、アプローチしようなどとは考えていない。
そんな感じの結構どこにでもいる高校生。
最後の記憶は女の子に向かっていく車を見て、助けようと彼女の背を押したところで記憶が途切れている。
俺の名前は相馬夕。25歳会社員。
高校のときに両親は離婚していて、今は一人暮らし。
趣味は小説を読むことや、絵を描いたり、美術館に行くことなどだ。
勉強はまぁまぁできる方、運動は小さい頃からサッカーやバスケをやっていたため得意だ。
会社では入社して3年で昇格し、何名かの部下を持つ役職になった。要領の良さが俺の持ち味だ。
付き合っている彼女はおらず。楽しい独り身生活をしていたはずだ。
でも確か、仕事帰りに車に轢かれそうな女性を助けて、それで……。
おかしい。二つの意識が混在している。
体を見ると16歳の僕の体。だけど相馬夕の意識もある。
ふと目に入ったカレンダーを見ると、俺が知っている年から16年経過していた……。
どうやら相馬は僕の前世で、風巻は俺が死んだあとの生まれ変わった人間らしい。
風巻と相馬は二つだった意識がゆっくりと一つになるようにまざっていく。
「大丈夫!? 風巻君! 私が誰かわかる?」
部屋のドアが開くと同時にあがった声に驚きつつ顔を向けると、そこには俺の気になっている高杉さんがいた。
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完全に意識が混ざり合い。風巻圭介としての意識として相馬夕の存在は合わさったようだ。
普段なら高杉さんをみてもポーカーフェイスが崩れることはないが、相馬が混ざったためだろう。
若干照れが混じってしまう。どうやら相馬はアクティブな人間のようだ。
「どうも高杉さん」
「えっと、大丈夫なのかな? ごめんなさい私を助けたばっかりに……」
ふむ。僕が助けた女の子は高杉さんだったみたいだ。
咄嗟のことだったから誰かなんて見てなかった。
「いや、気にしないで、可愛い子を助けるのは当たり前だから」
あれ。今僕なんていった……。
高杉さんはウェーブがかった髪を指で困ったように笑っている。
なるほど、相馬と意識が混ざったから、意識していないと言動も変わってしまうのか。
今後気をつけないといけない。
「そういえば、僕って今どういう状態なのかな。先生呼んできてくれると嬉しいかな」
「あ、あ、そうだよね。今すぐ呼んでくるから」
窓からの風を感じながら、今後の生活を考えるのだった。
俺の怪我はあまりたいしたこともなく、頭を打ち意識が戻るまで入院していただけだった。
検査結果で異常がないようで、すぐに退院できるみたいだ。
たいしたことがなくてよかった。高校を何日か行けないだけでも、今後に大きく響くと25歳の男の意識が告げている。
何度も頭を下げる高杉さんに、気にしないように促しておいた。
両親や妹もお見舞いに来ていたがたいしたことがない為安堵していた。
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今まで何とも感じていなかった生活が、新鮮味を感じるようになった。
学校に行くと友達の男子や、クラスの女子達が心配して俺を取り囲んだが、今まで可愛いとか思ったことがなかった子達が可愛いと感じる。
今まで知らなかった知識も色々出てくる。これも相馬の記憶と意識が混ざった結果なのだろう。
授業の内容の理解も、以前と比べて格段と簡単だ。そして以前と違いアクティブに動こうという気持ちが出ている。
そして俺は高杉さんがいる部活。
相談部の門を叩いた。
今週ゴタゴタがありすぎてあわあわしております。
これから頑張っていきます。