プロローグと第1章?
プロローグ
「…暇…」
私は起きた時にそうつぶやいた。
この家に電気が通っていれば、テレビゲームなるもので時間を潰す事が出来
るらしいのだが、あいにくそんなものはないわ。
何か面白いことはないかな。
いや、ないなら起こせばいいんじゃないかな?
そんなことを、くだらない計画を実行することにしたの。
第1章?
ドアを叩く音がした。
誰だ?
この家は、山奥にあり今まで僕以外誰も来たことがない。
さらに、僕は一人っ子だし、父親は他界し、母親は老人ホームで生活中だ。
つまり、この家に来るとしたら…誰だ?
今日は、雨が降っているので山登りしていた人が雨宿りに来たのかもしれな
い。
そう思って僕は、急いで
「今行きます」
すると、客は中性的な声で言った
「ありがとうございます。ですがこのままで結構ですが、話を聞いてくださ
い。
さて、本日参りましたのはあなたに伝えたいことがあったからです。」
声を聴いた途端、何故か足が動かなくなってしまった。その間にも(s)heは続
けて話した。
「あなたを殺しに来ました。実行は明日です。悔いが残らないように今日一
日をお過ごしください。ではまた明日。この時間、この場所でお会いしまし
ょう」
僕は、唖然とした。
お客様は死神様だったのです。
そんな話があるか。
というか今なら、死神の姿が見れるのではないかと思い意を決して外に出た。
でも、誰もそこにはいなかった。
僕は、黄身が悪くなった。
なら、卵白は大丈夫なのか。というか、卵の問題じゃなかったはずだ。
じゃあ何が悪くなったのだろう。
きっと君だ。そうだ、君が悪くなったんだ。
って誰がだよ。
そこでようやく『気が動転しすぎたらしい。』ことに気が付いた。
少し休んだほうがいいな。
ふぅ~
そうか、これはきっと夢に違いないんだ。
夢なら夢の中で寝たら元の生活に戻れる、と聞いたことがある。
つまり、また眠ればいいんだ。
というわけで、僕は、眠りについた。
これが、彼の最後の記憶になった。
彼が死神と呼んだ彼はつぶやいた
「また会おうって言ったのに」