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喪失夢幻のアトラクタ  作者: 木原ゆう
間章 疑似科学のイントロダクション
16/17

あらすじ詳細

※応募規定にある『完結までのあらすじを1000字以内』という部分の掲載で御座います。

多少のネタバレを含みますのでご了承下さい。

 都内の高校に通う八神蒼椅やがみあおいはある日、不思議な音楽CDとウォークマンのセットに出会う。


 そして電源を入れ曲を聴き始めた瞬間、夢の世界へと足を踏み入れてしまった。


 やけにはっきりとした『夢の世界』。


 そして喉が渇いた彼は頭の中で飲み物を想像し、次の瞬間には目の前に想像通りの飲み物が出現する。


 驚きを隠せない彼は次々と『具現化』の検証を開始する事となる。


 その中で彼は気付く。


 『現実に存在しない物』でもイメージ次第で『具現化』する事が出来るという事を。


 有頂天になる蒼椅だったが、ある日不思議な少年サキチと出会い『ダイブ』に付いての説明を受ける事になった。


 そして最初の『アトラクタの箱』を開けた蒼椅は失った記憶の断片を手に入れる事になる。


 最初の『アトラクタの箱』に入っていた『記憶の断片』。


 それが『本当の母』の記憶だと気付いた蒼椅は、それ以外の『記憶』を探すためサキチ、ピナと共に幾度と無く『ダイブ』を試みる。


 その中で『記憶の断片』に残っている記憶と『記憶の守護者』との関連性に気付く蒼椅。

 

 二番目の『アトラクタの箱』を見つけ出した蒼椅の前に現れたのは、恐ろしい形相の怪物。

 何とか具現化能力を駆使し倒した蒼椅に戻った記憶は『本当の父の記憶』だった。


 蒼椅は徐々に『忘れてしまった記憶』を呼び覚ます事に恐怖を感じる様になる。


 母だけでは無く、父も『本当の父』では無かった。


 では麗佳は?麗佳も自分の本当の妹では無いのか?


 俺は一体何者なのか?


 全てが信じられなくなった蒼椅の前に、再び謎の少女が現れる。


 彼女はそっと蒼椅に告げる。


 彼の過去の『秘密』。


 彼が―――八神蒼椅やがみあおいが―――『幼児虐待』の過去を持ち、瀕死の重体を乗り切り、一命を取り留めた『過去』を。


 『記憶を失っていた理由』が脳の記憶媒体の『損傷』だと言う事を。


 そして蒼椅は自身の『記憶』に立ち向かう。


 一体自分は何をされてきたのか。

 本当の家族は今どうしているのか。

 何故、俺の事を『殺そう』とまでしたのか。


 それら全てを解決し、受け入れ、強くなった蒼椅を『今の家族』は変わらぬ笑顔で受け入れてくれた。


 人は『過去』を受け入れなければならない。


 きっとそうやって『強く』なっていくものなのだ。


 彼はそう願い―――。


 ―――今日もまたサキチらと共に『ダイブ』を敢行する。


















以上で『第一章 真性異言のヘミシンク』32500文字での本文掲載、

『間章 疑似科学のイントロダクション』での『登場人物紹介』『用語説明』『あらすじ詳細』の本文外掲載が終了となります。


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