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ワールドエンド

作者: @みっつー

少し、ヘッドフォンアクターが入ってます。


※もし管理者様から削除用令が出ましたら速やかに削除致しますのでご了承下さい。

そう、突然おこるのです。災害と言うのは。なんの予告もなく、突然地球を滅ぼそうとするのです。


―――


路地裏、ぽかぽかひなたぼっこで眠っている黒猫。


突然ぴくりと目を覚まし、にゃあと一泣きしました。


するとあんなに晴れていたおひさまは


一気に真っ暗になりました。


あんなにぽかぽかしていたのに、


急に寒くなり、黒猫はぶるっと震えました。


そう、それは突然やってくるのです。


―――


「んぐぁ・・・・眠いッ!もう1時なのにまだ眠いッ」


今日は日曜日、特に予定もなかったので、前日夜ふかしをしていたせいで寝不足だ。


「さっすがにずっと家にいるのもアレだな。こんなにぽかぽかびよりだし、散歩でも行こうか・・・なっと」


着替えて外にでかけると雲一つない晴天。


ぽかぽかしていて、ぼーっとしてたら寝てしまいそう。


「ん~・・・・。いいねぇ・・・」


ゆっくり歩いてると向こうの路地裏から


にゃあと聞こえた。


見ると黒猫。


「うおっ不吉?いやでも、こんな晴天なのに不吉もなにもねぇわな。」


そう、考えて一歩踏み出した。


しかし、急に暗くなり始めた。


「あり?通り雨?にしても急だ・・・・って寒ッ!なんなんだ?!」


上空を見上げると、晴天は消え、赤黒い空が浮かんでいた。


もう夕方?と思ったが所持している腕時計を見たらまだ2時前。


「なんなんだ・・・・?あ、黒猫が・・・・?!いや、それはないな。」


黒猫は怯えていた。


震えた声でにゃあとずっと泣いている。


俺が手を差し出して「大丈夫か?」と声をかけてみると


猫は助けてと言わんばかりに俺の手に乗り移った。


「おっと。おーおー、大丈夫大丈夫・・・多分。」


俺はとりあえず家に戻ることにした。


きっと急に天気が変わったのだろうと思って。


―――


家に帰ると親が走って俺のところにきた。


「アンタ!!早く来なさい・・・って黒猫?!不吉じゃないの! さっさと逃がしてらっしゃい!」


黒猫は親に向かってフシャー!と唸っている。


それをみて俺はよしよし・・・と撫でてあげた。


「こいつが教えてくれたんだよ。なんか、変だって。」


親は嫌そうな顔をしていたが、とりあえず中に入れる事ができた。


親に連れられTVの前に立つと


いつもの母親の見ている韓流ドラマではなく、ニュース番組になっていた。


「なになに~・・・・・え。。。」


ニュース番組からは衝撃の言葉。


「非常に残念なことですが、本日中に地球は滅亡するでしょう。」


と泣きながら何処かの国の大統領が話をしていた。


「・・・は?今日ってエイプリルフールだっけ・・・・?」


「違うわよ!馬鹿!」


お母さんは泣き崩れていた。


「お父さん?これなんなんだ?」


お父さんも頭を抱えていて、とても話せる状態じゃない。


「冗談じゃねぇよ・・・・!」


俺はどうしようもなく、止まっていることもできなかったので黒猫と一緒に外へ走って飛び出した!


「どうしろってんだよ・・・・・ッ」


何度もそう呟いていた。


外では鳥たちが低空飛行をしながら疎らになって飛んでいた。


彼らどうしぶつかり合って、泣きながら飛んでいる。


鳥たちの隙間から見えた空には月が異常なほど大きかった。


そんなのを見ているとどこからか声が聞こえた。


「あの丘を越えなさい。」


何処から声がしたんだと見る。


しかし周りにいるのは


俺が抱えてる黒猫のみ


「もしかして・・・今の声は・・・お前か・・・?」


一応聞いてみると猫はにゃっと叫んだ。


「とりあえず、丘を超える・・・・・!」


走って丘へ向かった。


大通りに出ると今までに見たことのない大渋滞になっていた。


そしてそこからは鳴き声や悲鳴、怒号。


あまりの酷さに吐き気を催すほどの威圧感があった。


みんなが向かっているのは丘とは反対側。


手を合わせて何やら唱えてる人や、道端に座り込んで泣き叫ぶ親子を追い抜かし、


俺だけ、反対方向の丘へと向かっていた。


そして黒猫は言う。


「急いで、あと十二分しかありません。」


俺は泣きながら丘へと走って行った。


反対側へといく程に暴れている人が多くなっている。


その人たちは車を捨て、「うぁあぁあ!!!!」と叫んでいる。


(もう・・・嫌だッ)


泣きながら上空を見上げると月がさっきより大きくなり、空は真っ赤になっていた。


「急いで、あと一分しかありません。駆け抜けて!」


その言葉ももう聞こえないぐらいに必死だった。


そして目指していた丘はすぐ目の前に。







丘に登ると月のクレーターがはっきり見えた。


そして丘の上には真っ白い、真っ赤な目の白猫がいた。


俺の方を向いてにゃあと一泣き。


すると上方からなにかがパリっと割れる音がして空を見上げると


もう月が目の前にきていたのだった。


「ごめんね」


消える直前。一番最後の言葉が確かに聞こえた。


そうして俺は眠るように消えていった。








ーーー


目が覚めると路地裏で寝転がっていた。


そこはぽかぽかと暖かく、雲一つない晴天だった。


まだ眠かったので二度寝することにした。


体を丸め、にゃあと一泣きしてから…。









ーーーEndーーー


誤字脱字発見次第連絡求ム

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― 新着の感想 ―
[良い点] すごく読みやすかったです!! [気になる点] ありませんっうますぎて・・・・・ [一言] すみません。急なコメント失礼します・・・・・。 ヘッドフォンアクターは私自身も好きな歌ですけど、…
2013/01/08 21:10 退会済み
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