第4話 初めての・・・
「はい。俺がご主人様です。」
何度でも言おう。
パルはバカだった・・・・・。
「へぇーキミがね・・。顔は合格かな~。これからはよろしく~。」
赤毛の子が俺に言った。
見た目通りボーイッシュな感じの明るく元気な子だった。
「コラ!!言葉遣いは気をつけなさい!!」
ソレを注意する栗ちゃん(仮)。
「うるさいなーイイじゃんか!!別にご主人様は嫌がってなさそうだし!!てかお前誰だよ。何様なんだよ!!私に指図するなんてイイ度胸してるじゃねーか!!!!」
「私はご主人様1のメイドです。名前はまだ頂いていませんがその予定です。」
「1?私が一番に決まってんじゃんか。あんた面白いこというね。」
栗ちゃん(仮)と赤ちゃん(仮)の間に不穏な空気が流れ始める。
因みに二人は全裸である。
『ギュウ・・』
隣を見ると青ちゃん(仮)が俺の腕にしがみついていた。
・・・もう一度言おう。
全裸である。
「「!!!!!」」
「てめぇご主人様から離れやがれ!!!!!」
「その様な姿でご主人様に触れるのは破廉恥すぎです!!!!」
二人は今まで喧嘩をしていたとは思えないチームワークで青ちゃん(仮)に襲い掛かる。
「・・・・お前達・・・邪魔・・・」
それだけを言うと青ちゃん(仮)に魔力が集まりだす。
栗ちゃん(仮)と赤ちゃん(仮)も同様に集まりだす・・・。
パルはその時自分は死んだな。と思った。
鼻血を出しながら思った。
その鼻血が魔力の影響か他の何かの影響かは誰にもわからないが・・・。
ソレほどまでに三人の魔力は凄まじく・・・そしてパルの魔力に対する耐性もはてしなく弱かった。
「「「!!!???」」」
いきなり倒れるパルを見て慌てる三人。
まさか自分達のご主人様がここまで魔力耐性が無いとは思わなかったのだ。
三人は取り敢えず休戦協定を結びひとまず落ち着ける場所まで移動することにした。
ここも十分落ち着ける場所なのだが・・・・さっきから殺気を感じるのだ。
なぜ命を狙われているのかは大体の予想がつく。
高性能の魔道人形が三体と天才発明家(本当は泥棒)・・・今までに野放しにされている方がおかしかったのだ。
もしくは研究が終わるまで野放しにされていたのかもしれない。
『パリーーーン』
窓ガラスがいきなり全部割れる。
謎の覆面の男達が大量になだれ込む。
「おいおい。誕生してさっそくかよ!!!いいぜ!!付き合ってやる・・・・ここは私に任せていいからご主人様つれて先に逃げな・・・」
「分かりました。加勢したいですがご主人様の安全が第一です。この研究所自体が情報の山です。最終的には爆破して帰って来てください。」
「・・・・・爆破なら私がする。・・・・・15分後ココ吹き飛ばす。」
「了解。んじゃ今からな」
「「「スタート」」・・・スタート」
三人は一斉に散る。
栗ちゃん(仮)はパルを抱えたまま外へ・・。
青ちゃん(仮)を空に上り呪文を唱え始める・・・
「diofaoweifjaeifaohfoweifpeiojfaewpofjapwoejfao;rihgarohigerg・・・・・・・」
何を言っているかは誰にも理解できない。
本人にしか分からない謎の発音。
今は失いし古代魔法。
「ちょっとアナタ!!!!古代魔法とか使ったら建物どころか街が吹き飛びますよ!!!!!!!!!!!」
栗ちゃん(仮)が必死に止めるが青ちゃん(仮)にはもう何も聞こえていなかった・・・。
早くご主人さまをにつれて逃げなくては・・・
栗ちゃん(仮)はそれで頭がいっぱいになった。
タダでさえ魔力耐性の弱いご主人様である。
こんな古代魔法が近くで打たれたら爆風だけで吹っ飛んでしまう・・・。
赤ちゃん(仮)にいたっては何も気付いてなかった。
魔力を感じれば古代魔法が打たれることなどスグに理解できるはずなのだが、今の彼女は始めての戦闘、初めてのご主人様、初めての外の世界。
興奮状態だった。
接近戦なら誰にも負ける気がしなかった。
右腕で敵のボディを軽くつけば凄まじいスピードで吹き飛んでいく。
軽く走れば誰にも目視できない脚力。
自分の体が嘘のように軽い。
相手を沈黙させるのに10分もかからなかった。
予定では足止めのつもりだったんだ・・・・が・・・・?
そこで初めて気付く。
上空からアホの様な魔力の塊が渦を巻いているのを・・・。
「う・・・・・嘘だろ・・・・?」
誰に言った訳でもなかった。
人間本当にピンチになると独り言もでるもんだ。
赤ちゃん(仮)は全力で走った・・・。
とにかくこの場所を離れるために・・・・。
「ioajfiaifjapeokf@afpek@pekfajpafokojwaepj-awj-waefgewrgr・・・・解禁ブラックホール!!」
その言葉と同時に準備していたテレポート魔法で青ちゃん(仮)は消える。
残ったのは謎の魔力の塊。
街の人たちも非難を始めていたがもはや意味は無かった。
『ズガァァァァァァン!!!』
この世のものとは思えない音とともにソラエルの街は一瞬にして吹き飛んだ。