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イズモ族

ドライアド

ドリアードとも呼ばれることもあり、木の精霊として有名です。

獣人の次に現れたこの植物人とでも言うべき人種。

彼らはいったい何者なのか?

「もともとは人だった?」

「はい。私たちイズモ族には特殊な能力がありまして…。」


二人の名前はリーファとフーファ。

彼女たちイズモ族は融合捕食したものの能力を自分の物として使うことができるそうだ。


「それじゃあ、いろんな生物をどんどん捕食したら、ほぼ無敵になれるんじゃないか?」


ノーダが身を乗り出して言う。


「いえ、捕食による能力吸収には、いろいろリスクがありまして…。」


彼女たちはもともとは人型のスライムのような種族で、相手を取り込んで捕食する。

だが、融合捕食したものによっては、いろいろな害を起こすことがあるそうだ。

体に合わず、アレルギー反応を起こすとか、相手の能力と反発し合って狂暴化や巨大化したりとか…


「融合捕食した相手に逆に体を乗っ取られることもあります。」


だから、融合に問題ないと分かっている生物相手以外と融合することは滅多にないという。

さらに融合後はスライム体ではなくなるのでさらなる融合はできなくなる。


「つまり、融合は一生に一度…ということか。」


また、融合した別種族同士(例えば犬族と猫族)が婚姻した場合、その子供は狂暴化こそしないものの重度のアレルギーで短命に終わるそうだ。


それで獣人たちは異種族間の結婚をしなかったのか。

それと、ひょっとしたら、宙獣艦や闘魚もイズモ族のなれの果てかもしれない…。そのあたりについては彼女たちも詳しくは知らないらしい。が、おそらくそうだろうとのこと。

生物の進化としてはありえない生物だったが、謎が解けた。


「イズモ族の純血種との結婚ならどうなんだ?」


「純血種と融合種が結婚した場合は純血種が必ず生まれます。」


そうなると、より優秀な融合体を目指していろんな融合相手を探そうとなるのは当然の流れだ。

一部の者は異星にまで乗り出して融合実験を繰り返していた。


「一度しか融合できない上に各種リスクがある。それでも融合実験を繰り返す…?」

「実は、イズモ族は短命種の上、身体的にも弱いので…。」


その一部が銀河魔法帝国とも接触し、融合を試みたが、全員体を乗っ取られたそうだ。


「戦闘になってしまい仕方なかったとはいえ、禁忌とされていた高知能の生命体との融合をしてしまったんです。」


驚いたことに、帝国人とイズモ族の融合体と純血の帝国人からはイズモ族の純血種と同じく融合する力を持つものが生まれたのだ。


「それで、帝国が私たちの星に来て…。」


幸い、帝国側は友好的な態度で融合について学んでいた。

融合によって、イズモ族と近い種になったため、親近感がわいたのかもしれない。

また、偶然とはいえ、イズモ族と同じ能力を得た。

種としての限界が迫りつつあった帝国人にはイズモ族の能力は大きな希望の光だった。だから彼らからいろいろな情報を得たいゆえの友好だったのだろう。


「イズモ族が短命で弱い生命体だったのも、種としての限界を迎えつつある帝国人と同じ苦しみを持つと考えたのかもしれません。」


イズモ族にもメリットがあった。帝国の高い技術がイズモ族に入ったのだ。

医療施設や最新の薬剤を手に入れ、病気で死ぬイズモ族が大幅に減った。

融合時のアレルギーや狂暴化も帝国の魔法技術(精神魔法&治癒魔法)で完治まではいかないがおさえられることが分かるなど、両国は友好的な関係を築いて行った。


進化でなく融合の結果だとしたら、進化の不自然さも多種多様な獣人が一か所に存在しているのもおかしくない。呪いによる洗脳もあるからオオカミとウサギちゃんが仲良く暮らしていくことができるわけだ。


帝国人はさらなる融合実験を続けた。彼らの医療技術と魔法療法はアレルギーも狂暴化もどんどん克服していった。

彼らは、宇宙各地のいろいろな種との融合実験を繰り返し、より強い混血種を探し求めた。

そのために帝国は宇宙各地に勢力拡大していったのか。


そんな時、融合実験のために訪れた星である事件が起きた。UMAの出現だ。

帝国人の魔法力の影響で一部の動物がUMA化してしまったのだ。

UMAの魔法力、身体能力の高さに目を付け融合を試みる者がいたが、ことごとく失敗した。

だがごく一部の者がUMAとの融合に成功した。

それが今の帝国における貴族階級の者だ。


そして彼らが選んだ最高のUMAがカーツたちが飼育していたお狐様だったというわけだ。

健康で病気に強く、長命。身体能力と、魔法力が爆発的に上がったのだ。


「その爆発的に上がった魔法力でUMAや宙獣艦はじめいろんな宇宙生物も使役できるようになり、帝国は一気に拡大したのです。」


そんな重要なお狐様がなぜ、帝国から見ると辺境のクァイドで育てられていたのだろう。

貴族以外から強い能力を持つ者たちが出ないようにするため?

もしもの時のために別の星でも保護しておこうとした?


「そのへんは皇帝にあとで聞いてみるとしよう。」


だが、特殊個体であるお狐様は帝国が独占し、イズモ族にわたることはなかった。


「その状況を良しとしない者もいて、その一人が『ラフリセア』です。」

ラフリセア


植物人たちの重要人物…。

まぁ誰がモデルなのかは言うまでもないでしょうが。


次回「ラフリセア」


更新遅くなってごめんなさい!

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