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魔法使いの星へ

ワープの中継基地に沿って帰るのだが、その近隣星系にもいろいろ面白そうなところがある。


最初の訪問地はナーワ。魔法使いがいるらしい。

らしい……というのは、他の星の人間の侵入を昔から拒んでおり、無理に入ろうとした者たちは様々な攻撃により排撃されており、その攻撃が魔法っぽいから……というのが理由だ。

それが自然現象なのか、人為的な攻撃なのか不明だそうだ。

惑星自体は、地上は不毛の砂漠。動植物は発見できなかった。そもそも過酷すぎる環境で生命が存在できそうにない。有用な資源類も見つからなかった。

だから、放置されているのだが…


「一度、その現象を調べてみたかったんです!」


のりのりなのがノージとビースだ。

とりあえず形式上、衛星軌道上より着陸を申請してみた。当然反応無し。

降りてみようとしたら、竜巻だの雷だの氷塊だの炎だの……。自然現象ではなく明らかにこっちを狙っている。

強行着陸できないわけでもないが、着陸はできても離陸、離脱が危険だというメーダたちの意見に従うことにした。

危険を冒すまでの価値があるかどうか分からないのだから。


が……なんか変だ。メーダはとにかく、ノージとビースの諦めが良すぎる。


さてどうするか?

どうみても人為的攻撃だった。知的生命体がいる可能性は高い。

知能も高そうだ。文明レベルはわからない。言葉は通じるんだろうか?


さっきの遭遇戦では周りに金属反応はなかった。どさくさ紛れにばらまいてきた自動偵察機(ドローン)からも金属反応とかの人工物の反応はない。地上を写した映像にも人工物らしいものは無い。ひたすら砂漠が続くだけだ。

ただ、


「これ、生命反応じゃないのか?」


センサーの記録にかすかに生命反応がある。かなりの高高度なのに…。

単純に考えると空を飛べて魔法らしきものも使える知的生命体がいる……ということになる。

この高高度で生きられる生命体など聞いたことがない。高高度飛行可能な飛行機等に乗っていたら生命反応はもっと小さいか無いはず。


さっきは簡単に撤退を進言したメーダも、諦めが早かったノージ達も再調査を主張してくる。

かと言って、先ほどの不自然な現象については触れない。触れないというか、記憶からすっぽり抜け落ちているような感じだ。


「魔法使いってのは、そういうことなのか……。」


「MSで降りる。」

艦を大気圏外に残し、俺が単機でおりることにした。

頭部のデザインこそ自分のオリジナルだが、あとは技術陣が作ってくれたものでしっかりしたものだ。

大気圏内でも活動できるように重力制御装置付きの可変翼までついている。


「これってバ〇フ〇ムのスリン〇パニ〇ーか?」

と聞いたら黙った。聞かない方がいいことがたくさんあるようだ。

シールド、ビームライフル、バズーカ、ビームサーベル……。サ〇ラ〇ズさんに怒られそうだ。


モーショントレースシステムで動くこのMSは専用の搭乗服のセンサーが俺の動きを感知し、MSに伝える。

武器管制や飛行管制は脳波誘導で行っている。

専用ヘルメットをつけると実写とCGで視界がMSとリンクする。巨人になった自分が現れるのだ。

もっとも動作はぎこちない。鉄製の鎧を着て間接の動きを制限されている状態といえば想像できるだろうか。


「改良が必要だな。」


これでは、マ〇ターア〇アには勝てそうにないし…。


「発進する!」


『行きま~す!』にするか、『レディ~Go!』にするか悩んだが、無難なセリフにした。


降下開始。

大気圏内に入ると、さっそく雷鳴がとどろく。続いて火炎、暴風、大氷塊も続く。

自動偵察機(ドローン)からの信号とこちらのセンサーで生命反応の位置は分かっている。どうやらその生命反応から雷撃、氷塊、暴風、火炎が出ているようだ。

しかし、自動偵察機(ドローン)まくだけでいろいろ分かるのに、今まで来た人たちはどうして…と考えたところで…


キン!


「なんだこのプレッシャーは?」


急に頭痛がしだした。あわせて押しつぶされそうな圧迫感と動悸。今にも逃げ出したくなるような恐怖感が襲ってきた。

…まぁ、まだ余裕はあるけど。


「精神攻撃……だな」


これがメーダたちの諦めが良かった理由。精神攻撃で無理なナーワへの侵入を思いとどまらせていたのだろう。


『ラ、ラ……』


何か聞こえたような気が……。いや、幻聴だ。間違いない。絶対聞こえてない!

精神攻撃が効かないと分かったのか、攻撃が激しさを増してきた。


攻撃と攻撃の間にラグがある。激しさが増した分、余計にそれが目立ちだした。

一番それが大きいのは雷撃だ。

撃った後、すぐに移動しているようだが、こちらがばらまいた自動偵察機(ドローン)のおかげで位置は把握している。

もっとも雷撃とかのせいでだんだん数が減ってきている。


「早めに勝負をつけないと……頭痛もひどいし」


雷撃を回避後、発生源らしき生命反応に向かう。

いたのは…ドラゴンだ。10mくらいの大きさか。

精神攻撃の影響か、ドラゴンの姿がちらついて見えにくい。

戦闘が長引きすぎて、精神が限界にきているのかもしれない……


「フル加速!!」


全速力で接近。あっさり捕まえた。

普通の戦闘機ではこうはいかない。MSさまさまである。


「ほかのドラゴンのみなさんも出てきてください。こちらは戦闘を望みません。話し合いがしたい。」


人(竜)質をとっているような状況でずうずうしいな、と自分でも思う。


「あれ? 言葉は通じるのかな?」


攻撃が止んだところをみると、きちんと伝わったんだろう。

魔法を使う知恵あるドラゴン…。彼らとのファーストコンタクトはどうなるやら…。


魔法使いの星にいたのはドラゴンだった。

ナーワの長年の謎が解き明かされる


少しファンタジーな流れになってきた。

次回『ドラゴン4姉妹』

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