表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ふしぎなみかん

 さっちゃんは、1歳の赤ちゃんです。

 おかあさんは、さっちゃんのお世話で大忙しです。

 さっちゃんは歩くのが大好きで、家の中をちょこちょこ、ずっと歩き回っています。

 そして、歩きながら、そこら中のものを手当り次第に、ぽいぽい投げ散らかすのです。

「ふぅ、疲れた。片づけても片づけても部屋が散らかされるわ」

 おかあさんは、

「おさんぽでもしなくちゃ」

と言うと、ベビーカーに、さっちゃんを乗せて外にでました。

 すると、どこからか、めがねのおばあちゃんがやってきました。

「おさんぽかい?」

「ええ、もう家にいても大変で……」

 おかあさんが言うと、めがねのおばあちゃんは、

「みかんをあげるよ。ふたりでおたべ」

と言うと、みかんを2つくれました。

「ありがとうございます!」

 おかあさんは、おさんぽから帰ると、めがねのおばあちゃんにもらったみかんを食べようと思いました。

 さっちゃんに、みかんの皮をむいてあげようとしたとき、さっちゃんが、みかんの皮をつかんで、ぽいっと放り投げました。

 すると、みかんの皮から歌が聞こえてきました。


      疲れたからだに みかん みかん

      心も ほっこり いい気分

      みかん かん かん いい予感

      きっと いいこと あるはずさ

      だから おかあさん たのしんで

      さっちゃんと いっぱい わらっちゃおう


「あれれ?ふしぎ。でも元気がでたわ」

 おかあさんは、さっちゃんといっしょに、もうひとつのみかんを食べました。


 みかんのさわやかな香りが、部屋の中にひろがりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ