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この異世界に救済を  作者: 秋月良羽
第一部 アルーラファル国フロンティラ領~変わり者の領主と防衛戦~
67/215

第67話

『この異世界に救済を』以外にも以下の作品を投稿しています。


『水晶』(「小説家になろう」で投稿中);https://ncode.syosetu.com/n5361ga/


『ウィザーズ コンダクター』(「カクヨム」で投稿中);https://kakuyomu.jp/works/16816452219293614138


興味のある方は、ぜひ読んで見てください。


宣伝以上。


前回までの『この異世界に救済を』のあらすじは、フロンティラベルトを拠点に活動を再開する有輝とイルアーナ。そんな二人のギフトを狙ってアルーラファル王国はフロンティラ領へと攻めてくるのだった。

 燃え盛る炎。

 それは、落とし穴にいる者たちの命を燃やし尽くし、黒墨という名の闇へと変えようとする。

 そこに命はなく、ただ、なれの果てというものしかなくなるだろう。

 これは、フロンティラ領軍がおこなっていることだ。

 圧倒的な軍事力の差があるのだから、卑怯とか言っていられない。

 フロンティラ領軍は、アルーラファル王国よりも圧倒的に軍事力が弱いのだから―…。

 別に、軍事力を強化したところで、国が強くなるということはなく、それを支える経済力や政治力などの要素がしっかりとしていなければ、結局、意味のないどころか、自分達を苦しめるだけでしかない。

 そのことも分からず、一方にしか物事を見ようとしない者は、結局、周囲に対するある物事の影響などを計算に入れない者であり、その行動は災害と同じでしかない。場合によっては、メリットすらないということも十分にある。

 そして、燃え盛る炎は、アルーラファル王国軍に一つの絶望を与える。


 (……………まさか。

 …………前進しすぎた軍を落とし穴の前と後ろで分断するために―…。

 火の消火には時間がかかる。

 これだけの爆発だ。

 数日は続くことになるだろうし、迂回するにも時間がかかる。

 アルーラファル王国軍に予想外の心理的ダメージを与えるのには十分だ。

 これを考えた奴は、性格的にかなり人心の心得があるはずだ。

 ここで命を落とすのは危険。

 状況を利用するのなら、やるべきことは決まっている。

 たとえ、祖国から裏切り者の烙印を押されようとも―…。)


 この現場指揮官はすぐに、自分や部下が何をすべきかということをすぐに理解した。

 アルーラファル王国軍の中で、一兵卒から現場指揮官に実力で出世したことだけはある。

 人との関係である以上、コミュニケーション能力は重要であるが、同時に、それ以外の能力にも目を向けないといけない。

 人を観察して、その人がどういう分野で力を発揮させることが可能なのかどうか、そういう力を持っている者が人事もしくは上にいるのであれば、組織は発展しやすいであろう。リスクヘッジもできれば、その人物は超一流であることに間違いない。

 まあ、そのような人物は世界の中ではかなり少ないであろうし、そういうことができる人物が出世しているとなると、かなり可能性の低いことであり、普通の人はそういうことが完全には上手くできなかったりする。

 だから、システム化するのであろう。

 職人の勘の類ではなく、誰でも簡単に利用でき、より大きな成果を挙げることができるための合理的と言われる方法を―…。

 千里の馬はいっぱいいるかもしれないが、伯楽はそれよりはるかに少ないことを証明しているのですねぇ~。

 真面目に考えると、アルーラファル王国は、落とし穴からフロンティラ領軍と対峙している側では、退却が難しくなり、優位だと思っていたのが落ち詰められたということになるのはわかりますよねぇ~。

 そして、フロンティラ領軍は、すぐに理解しているのか、ここから―…。


 「かかれ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!」


 と、現場指揮官の言葉を聞いたフロンティラ領の兵士は、


 『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!』


 と、叫びながら、アルーラファル王国軍を攻めていくのであった。

 これがアルーラファル王国軍によるフロンティラ領への進攻の初日の戦いの内容である。

 その後、アルーラファル王国軍の現場指揮官は次々と降伏するのだった。


第68話に続く。

誤字・脱字に関しては、気づける範囲で修正していくと思います。


次回の投稿日は、2023年12月30日頃を予定しています。

では―…。

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