第13話
『この異世界に救済を』以外にも、以下の作品を投稿中。
『水晶』(小説家になろう):https://ncode.syosetu.com/n5361ga/
『ウィザーズ コンダクター』(カクヨム):https://kakuyomu.jp/works/16816452219293614138
『水晶』に関しては、今日もすでに投稿いたしました。現在、番外編です。
さらに、『ウィザーズ コンダクター』は第7部が完結し、2023年1月中旬に第8部を投稿開始予定です。
宣伝以上。
前回までの『この異世界に救済を』のあらすじは、そして、初級者講習も進んで行き、依頼の受け方と達成した時の話になるのだった。大事なところなので、よぉ~く見るように(フォイリ談)。
「後、依頼終了後は、スペーグラ行の受付で、依頼先から貰った依頼完了証明というものを提出する。
それを持って、依頼が完了したものと判断され、依頼の報酬金を貰うことになる。
ここで大事なのは、依頼完了証明の方法だな。
これは簡単だ。
依頼を受けた時に、スペーグラ行の受付で、スペーグラ証を出して、依頼とその身分証を承認してもらう。
そのことによって、スペーグラ行の受付データというものに、依頼を受けたということになり、依頼記載チップが出現する。
その依頼記載チップをスペーグラ証、お前らがスペーグラに登録する時に貰ったカードとともに体の中に入れるんだ。体の中に納まるようになっている。原理の質問されても誰にもわかっていないからな。
そして、依頼完了後、依頼記載チップを依頼先に見せる。そうすると、依頼人がその依頼記載チップのところの依頼完了覧に指で押すから、それで依頼完了証明ができるというわけだ。
だけど、依頼が完了しても依頼記載チップに押さない依頼人がいるから気をつけろ。
そういう場合は、スペーグラ行の受付に申し付けて、大丈夫だからな。この時ばかりは、依頼完了覧の隣にある、目的完了覧がすでに「完了」の文字が記されているからな。それとともに、完了サイン拒否覧に依頼人の名前が記されている。それで、俺たちは判断するし、この場合ばかりは、スペーグラ行の職員も不正ができない。
確実に、スペーグラ行職員調査委員会によって、調べれば、一発アウトだからな。
そのようなことをやる奴は、ほとんどいないだろう。
やるってことは、どこからの強い圧力の可能性が高いし、その圧力をかけてきた奴は無責任な態度をとるだろう。スペーグラ行の職員としては迷惑でしかない。
要は、依頼人にちゃんと、依頼完了覧に「完了」のサインをもらってから、スペーグラ行の受付に持ってこいということだ。」
バッカスさんは依頼の終了の仕方について説明する。
これは重要なので、皆さんも復唱できるぐらいには覚えておいてください。テストにはでないけど、できないと困ることですから―…。
えっ、私たち、ファングラの住民じゃない。
そうでしたね。
まあ、スペーグラにとって、とっても、とっても、重要なことなんですよ。
私も勿論、覚えておりますよ。
では、復唱しましょう。
後、依頼終了後は…………(以下略)…………。
…………………………………………さっきのバッカスさんのセリフを丸パクリしてるだけだろ!!
そうとも言う。
自分の言葉で考えることもできますけど、折角、バッカスさんがわかりやすく説明しているのだから、それを使っても悪いことはないじゃないですかぁ~。
私としても、分かりやすい説明に変な補足なんて付け加えたくないし―…。
理解してよぉ~。お願いだから―…。
まあ、こういう問答をやっている暇があるのなら、ちゃんと語っていけば、いっぱい進めることができるのに―…。
お前が言うな―…、そうですね。しょぼん、落ち込んでみる。
「依頼に関しては、このぐらいだろう。
後は、このシャルーラ付近で出現しやすいモンスターに対する対策だ。
まず、有名どころでは、ゴブリン。
こいつは、集団で人を襲うことがあり、連れ去ったりする。
だけど、ゴブリンは、人を凌辱するということはない。遺伝子が離れすぎており、子どもをなすことができないからだ。
そういう類の噂が絶えないから、言っておく。
ゴブリンには、人の見た目から区別ができないが、オスとメスが存在しており、繁殖力はかなり高い。
ゆえに、すぐに出現する。
なので、ゴブリンの倒し方は、剣で斬ったり、素手で殴り殺したり、魔法で…など、いろいろ方法があるので、実践で試してみると良い。
だけど、ゴブリンと対峙する時、このような倒す方法と同時に、一番大事なのは戦略である。
ゴブリンは、知性というものが決して高いわけではなく、敵をすぐに襲ってくる。見境もなくな!!
そして、致命傷を与えて、そいつらを鍋で煮て、喰うという悪食の極みを持っているやつらだ。コボルトの方が可愛いってもんだぜ。
まあ、そんな話をしても意味はないが、ゴブリンを倒す時の戦略としては、一人の場合はもうやることは、片っ端から倒しつつ、しっかりとゴブリンから距離をとる。
後ろにも横にも、他のゴブリンがいないかを警戒しながらな。
ゴブリンの一段進化になってくると、集団で戦うことに長けてくるからなぁ~。
で、複数人の時は、円を作るようにしながら、殿を備えた上で、ゴブリンを指揮しているコブリンがいるかを探しながら戦う。
そして、ゴブリンの核となっている奴を潰せば、後は烏合の衆だ。一目散にやれ。だけど、深追いは駄目だ。素早く引き、街へと戻ることだ。集団で必ずだ。
一部のS級およびSS級以外は、深追いしてもろくなことにならないからな。
さて、次にコボルトだ。こいつは犬のような感じで、獰猛な表情をしているものと、可愛い表情をしているものがいる。
獰猛な奴はF級でも倒すことができ、集団で行動することができない、野良コボルトだ。弱い、弱い、初心者向けだ。
だが、可愛い表情をしている奴が厄介でな、そいつは、まるで、庇護欲を誘って、その隙を突いて、可愛い表情のまま、敵を襲って殺し、殺したものを食べるというまるで気味の悪い奴らだ。
可愛い表情をしているコボルトは、集団で行動し、獰猛な奴らよりも頭がはたらく。だから、可愛い表情であったとしても、遠慮せずにコボルトを殺せ。それができるようになって、初めてスペーグラの仲間入りとされる。
後は―…、虫系のモンスターは、酸を持っているものには注意だ。ゆえに、今日は、「酸浄化」という技を覚えてもらう。」
「あっ!!」
さて、ここで、バッカスさんが有輝のことに反応する前に纏めましょうか。
ゴブリンは、比較的、スペーグラ初心者でも倒しやすいモンスターであり、進化していない種は、剣を一振りで倒すことができます。
剣以外の武器でも、ちゃんと簡単に倒すことができるので、剣だけで倒せないことはありませんよ。
ゴブリンの悪いところは、集団で襲ってくることなんですよぉ~。
繁殖力が強いから、大集団になることが簡単にできますが、まあ、弱いっすから他のモンスターの食料になったりもするんです。ちなみに、かなり不味いです、味の方は―…。
私も過去に闇鍋パーティーとかやって、ゴブリンの肉とか入れやがった奴がいるんですよ。入れるなら美味しいものを入れろよ!!!
……………………………………すみません、余計なことを言ってしまいました。ちゃんと、食べ物は粗末にせずに、食べましたからね。そこのところは、ちゃんと言っておきます。
食べ物を粗末にしてとか、反論する人が必ずいますから―…。ふう~、私の家訓がここで役に立つとは―…。
まあ、フォングラは、食べるものに困ることがある人がいたりするし、飢饉が一回起これば、そのようなことになる人々は多数になります。
ゆえに、食べ物を粗末にするという人は少ないんですけどね。
後、コボルトに関しても、不味いということだけは確かです。
後、コボルトの三段階進化系になると、その肉が急に美味しくなったりします。スペーグラというか、飲食店の方々からは人気です。後、海月が一段階進化したモンスターは美味とされていますからねぇ~。豆知識として知っておくといいですよ。
さっき、言い忘れていたんですけど、ゴブリンの進化系の肉は進化しようとも不味いので、食べないようにしてくださいね。本当だから―…。
いや、私のところではゴブリンとか出ないという人も、覚えて損になったとしても、知識を知っておくことがどこで役に立つのかわからないのですから―…。
というか、役に立たないとか言っている人は、役に立てようという気概がないのですよ。
それに、人生のほとんどで役に立つ知識なんてものの方がごく少数ですし、その少数は、自らが気づくことによって、役立つということを理解することによって、役に立つものとなりうるのであり、それを探すのは本当は大変なことであり、それを見つけて、自分なりのものにするために、いっぱいの役に立たないことを学んでいるんですよ。
理解できますか?
そういう説教じみたのはいらないから、さっさと物語を進めろ。お前は、なぜ、このように寄り道をしている。役に立たないとはお前のことを言うんだぞ。
ほお~、君は効率と合理化がすべて正しいと思っているのだろうか。
それなら、君は人生のマニュアルでも読んでいれば良い。だけど、人生のマニュアルなんてものは存在しないし、君の人生を代行したりすることはできないのだよ。タイムリープでもして生きてな。
論破をする気はないが、そろそろ進めていきたいな。
だけど、虫に関しては、一部以外は、確実に止めておいた方が良い。というか、虫モンスターは、毒がある種類が多いから―…。
そして、虫モンスターで食べられるのは、たいてい、S級とSS級でないと倒せないモンスターばかりなので―…。
それでも、虫モンスターの一部の甲殻は、武具としても使われたりするし、さらに、柔らかく、丈夫な部分は、鎧の接合部分に使われたりもするんですよ。
虫、舐めんじゃねぇ~よ、という感じですね。
これで、以上かな。
ということで、進めていきましょう。
「どうした達観有輝―…。」
「ええ、俺たちがシャルーラに来る途中で、ナメッキーというモンスターに襲われた時、それを助けてくれた人が「酸浄化」という技を使って、ナメッキーの酸の球状攻撃を防いでいたので―…。」
私のことですね。
「酸浄化」は、その時にも述べたのですが、初級者講習で教えてもらえる技なのですよ。
なぜかって―…、虫のモンスターは酸を持っている種類が多く、初級者でも需要がしっかりとあるからだ。
ゆえに、この「酸浄化」という技を教えることで、まだ、活動してまもないスペーグラの生存率を上がる可能性が高いと見込んでいるからだ。スペーグラの生存率が高ければ、それだけ、S級やSS級となってくれるスペーグラの出現率を高めてくれるし、スペーグラの実力を底上げすることができ、スペーグラおよびスペーグラ行の信頼に繋がるからだ。
依頼の増加は、スペーグラ行にとって大事な収入源であることは間違いない。
さて、話を戻しながら、有輝は、私が「酸浄化」を使ったことを思い出して、口にしたようだ。
うん、しっかりと観察できて偉い!!
ちょっとだけ、全肯定を何でもしてくれる人になってみました。
さっき、否定していた奴はどいつだよ、思う人もいますが、そんな過去のことは気にしない。
そして、有輝の言葉を聞いたバッカスさんは、驚くのだった。
「達観有輝―…、助けてくれた人は誰だ?」
バッカスさん、私のことをついに―…。
「フォイリさんです。」
有輝が言いかけようとしたところで、乗り出すかのように、イルアーナさんが言うのだった。
イルアーナさん―…、ここは空気というものが―…。
無駄ですね。
(…………………。)
と、有輝は心の中で、呆れてしまっているじゃないですか。
そして、バッカスさんは―…。
(フォイリ…あいつか!! ならば―…。)
バッカスさんが考えてしまったようですね。
これ確実に、私が巻き込まれるパターンですね。
もう、彼らには実践の時の指導はちゃんとするつもりですよ。
でもね、あくまでも実践ということであって、ずっと、面倒を見るわけじゃないですから―…。
「なるほど、今、このシャルーラ支部にフォイリがいるのか。
お前さんらは、本当に運に恵まれたようだな。スペーグラには、運というものは確実に重要だからなぁ~。
さて、フォイリに関しては後に回して―…、まずは、ちゃんと「酸浄化」を扱えるようにしていこうか。
酸浄化。」
そう、バッカスさんが言うと、体が光るのであった。
だけど、これはバッカスさんが魔法を使うのを見る人にわかりやすくしているためのなのだ。
現実に、魔法を使う場合は、体が光ることはないが、魔法が使えているという感覚が残ることはちゃんとありますので、使えていることはわかるのです。
まあ、有輝やイルアーナさんは、そもそも魔法というものを使ったことがないので、魔法を使うという感覚がわからないと思いますが、それでも、世界管理局からフォングラへと転移する時にちゃんと、魔法を扱う感覚というものを付与されています。
魔法を扱うということで苦戦するのは、フォングラという世界を救うための時間を減らすことになりますからねぇ~。その原因を調べるという点で―…。
だから、世界管理局の方でも、そのことを考慮に入れても、関数シュミレーションに変更が発生しないということを―…。
「このように、「酸浄化」は誰でもちゃんと技名を唱えれば、発動できるぐらいに初級的な技だ。
達観有輝、イルアーナ=レイスリ、双方、技名を唱えながらやってみろ。」
バッカスさんが言う。
その通りに挑戦してみましょう。
まあ、私でも教えられることですが、こういう場合はちゃんと指導できる人の前でやった方が良いんですよ。
私の場合は、まだ、指導的な体形に到達していませんから―…。
簡単に言うと、魔法の技を教えるの下手ということです。いや、本当は、下手じゃないが、二人がまだ、スペーグラにならない可能性のわずかばかり考慮していたからです。
情報漏洩が危険だからねぇ~。
そういう起こるかもしれないことに対する警戒心と、慎重さはスペーグラにとって必要なことですから―…。勇敢だけがすべてではない。
そして、有輝もイルアーナさんも「酸浄化」の技名を唱えるようです。
「酸浄化。」
「酸浄化。」
タイミングは違ったようです。
最初に有輝、次にイルアーナさんが言っているのだよ。
そして、二人とも―…。
「できた!!」
(フォイリさんのを見ていたからか。白い光が発生した。)
有輝も、そして、イルアーナさんも白い「酸浄化」の光を発することができています。
使えるようですね。
まあ、そのように、世界管理局が配慮したのですから、当然ですか。
そして、二人は心の中で喜んでいるようですが、表情に漏れてますよ、その嬉しさ。
(魔法を使うことに、こんな喜んでいるのか。教えがいがあるってものだい。)
バッカスさんは、心の中で嬉しそうにしているんですねぇ~。
自分の教えている魔法を使って、こんなにも喜んでくれる人になかなか出会うことがなかったのだから―…。
まあ、魔法が当たり前のように存在する世界なので、致し方ないのですが―…。
それにしても、バッカスさん―…、私を探すような真似だけはしないでくださいよ。
お願いですから―…。
第14話に続く。
誤字・脱字に関しては、気づける範囲で修正していくと思います。
第14話の投稿は、2022年12月24日頃を予定しています。
第14話で、スペーグラの初級者講習は終わると思います。
では―…。




