第二章 魔女の思惑、盗賊の夢 ー龍虎終戦ー
「本隊は左方に展開、ダブラ隊にも伝令を出してこいつを渡せ‼︎」
リンネルは部下に指示を出す。失敗は許されない。
タイミングが何より大事だ。
負傷したダブラもボルカンから離れ、部隊に指示を出している。
「「全軍、放てぃ‼︎‼︎」」
リンネルとダブラの号令でありったけの短槍を暴れ狂うボルカンの弱点に向けて投げ込む。
「ゴアァアアァアア‼︎‼︎」
ほとんどの短槍はボルカンのブレスに、爪に、尾に塞がれるが何本かは弱点の鱗付近へと命中する。
「ガァアァアァアアア‼︎‼︎」
怒りと痛みに一瞬動きが止まったボルカンの致命的な隙をリンネル達は決して見逃さなかった。
「今だ!やれぃ‼︎‼︎」
リンネル隊、ダブラ隊はボルカンの隙を突き持っていたギンテツ、ギンテツに作らせた秘密兵器ミスリルのチェーンでボルカンをがんじがらめにする。
「長くは持たんぞ!
トドメだ、ゴンザァ‼︎‼︎」
ボルカンの激しすぎる抵抗に、チェーンはミシミシと音を立て押さえつけている隊員達も吹き飛ばされそうになるのを必死に耐えている。
幸い横向きに倒れたボルカンの弱点、首元の光る鱗は剥き出しの状態だ。
絶好の好機を、出番を待ち続けていたこの男が逃すはずもない。
「十分だ‼︎任せやがれ‼︎‼︎」
いち早く駆けつけたゴンザの大斧が剥き出しの弱点を断ち切った。
「ギアァァァアアアァアァアアア‼︎‼︎‼︎」
ーレッドドラゴン ボルカンを倒しましたー
長い戦いは終わった。
無論ダンジョンの戦いはまだ続いているし、少なくない被害はあったがひとまず勝利で終われたことを喜ぶべきだろう。
「ものども、勝鬨をあげよっ‼︎」
「ウオオオオオオオオオオオ‼︎‼︎」
リンネル隊の隊員達が勝鬨を上げる。
士気は十分。
次に切り替えねば。
「よし、負傷した兵士はダブラと共に残れ‼︎
リンネル隊、ゴンザ隊はついてこい。
他部隊の援護に向かうぞ‼︎‼︎」
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ーレッドドラゴン ボルカンを倒しましたー
「リンネル隊、よくやった‼︎‼︎」
まずはドラゴンを倒したか。
他も苦戦している。キツイだろうが援護を頼むぞ。
「リンネルがやったにゃぁ‼︎
あの強力なレッドドラゴンを倒すとは天晴れなのにゃ‼︎
僕達も早く助けて欲しいにゃぁ。」
気持ちはわかるが、まずはこの戦いに勝つことが重要だ。
だが、早く俺のことも助けてくれよな。
ひとまずリンネル、ダブラ、ゴンザ隊とレッドドラゴンとの戦いは少なくない被害を受けつつもこちらの勝利で終えることができた。
他のみんなも頼んだぞ。




