第二章 魔女の思惑、盗賊の夢 ー死霊術師ー
アーリア平原の魔女アマネの侵攻は凄まじい。
トレントの幻惑は意に介さず、群がるスライム達は奴の闇魔法で一瞬で消滅させられていく。
「ハイトレント隊、スライム達も、もういい。
洞窟エリアにて迎え撃つ。
素通りさせよ!」
これ以上続けても無駄に被害を重ねるだけだと感じ、迎撃をやめさせる。
後は頼むぞ、マリー、そしてゴラン。
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「あら、妨害が止んだわ。
無駄なことに気がついたのね。」
ボルカンとソニックの対処に殆どの兵力を割り振ったらしく、迎撃は随分と温いものだった。
この程度では足止めにもなりはしない。
彼らを相手にしている軍隊のリーダー格ならまだ可能性はあるが、私にはまだ戦力があるので無駄な話だろう。
事前にベッツから聞いていたルートで真っ直ぐに洞窟エリアの前まで来ることができた。
吐血までするとは思っているよりも私の余命は少ないようだ。
早くケリをつけなくてはね。
洞窟エリアは長い迷路のようになっていて進むのに時間がかかる。
何度か道を間違えながらも、大部屋の前までたどり着くことができた。大部屋の中からは複数の気配。
ダンジョンコアまでもう少しといったところだろうかしら。
「あなたの侵攻もここまでです。」
「あら、あなたみたいな美しい女性もいたのねぇ。」
大部屋の扉を開けると中央には複数の死霊、その後方には紫髪の妖艶な女。
死霊好きのダンジョンマスター、ではないだろうな。
「ネクロマンサーかしら。
その程度の死霊達で私に勝てるとでも?」
「ハイネクロマンサーのマリーです。
勝つ必要はありません。
死霊を扱う私は、死の気配には誰よりも敏感です。
あなたは何もしなくても間も無く寿命で死ぬ。
それまでの時間稼ぎさえできれば私達の勝ち。
主人の元へは行かせません。」
寿命のことに気がついているとは。
長命な魔女といえど不死ではない。
約300年の寿命で、現在アマネは300歳を超えている。
日に日に力も衰え、間もなく命の灯火が消えることはアマネ本人が1番感じていることだった。
「同じことよ。
貧弱なあなたと、あなたの配下ごときが私を少しでも足止めできるとでも?」
「確かにこのままでは(・・・・・・)厳しいでしょう。
スケルトンガード、前へ。」
マリーの言葉に中位死霊召喚で召喚したスケルトンナイト達が前に出る。
ー死霊魔法ー
マジックディフェンスブースト
ディフェンスブースト
スピードブースト
種族名:スケルトンガード
個体名:なし
力:200
耐久:700 +100
敏捷:200 +100
器用さ:100
賢さ:100
魔力:100
耐魔力:700 +100
スキル
盾術LV3




