第二章 魔女の思惑、盗賊の夢 ー追撃ー
ダブラ部隊はは深い森の中をかき分けて進んでいた。
道中、俺たちを惑わしていた木の魔物や大量のスライム、ゴーレム達を倒して進んできたが膨大な時間がかかってしまった。
「クソッ!
時間稼ぎばかりしやがって。
他の部隊の奴らに遅れをとれば俺様が馬鹿にされるじゃねーか‼︎」
もたもたしていて魔女にでも先にダンジョンコアをぶっ壊されたら、俺が領主の街を作るっていう夢が消えちまう。
そんなことは絶対許せない。
部下達をさらに急がせようとしたところで、洞窟の入り口が見えた。
「やっと着いたな!
さっさと突っ込むぜ、てめーら‼︎」
ダブラ部隊がまさに洞窟エリアに侵入しようとした時、後方から弓矢が飛んでくる。
「ぐあっ‼︎」
エルフ達の弓矢でダブラ部隊の部下数人を殺せたようだ
マリカ、サミー部隊を倒したテッド達がギリギリ間に合ったな。
洞窟内にはゴランとネクロマンサー、配下のスケルトンとゴーストだけでそれほどの戦力はいないから苦戦は必須だったしな。
「ちっ、追撃か‼︎
俺は先に進む。てめーらは足止めだ!」
ダブラは1人洞窟エリアに侵入してくるようだ。
先に進んでいる仲間がいると信じているのだろうか?
テッドとエルフ、フェアリーとウルフ達は善戦しているが、ダブラ盗賊団の残党は戦闘慣れしているから少し手こずりそうだな。
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トレント達とスライム、ゴーレムが自らの命と引き換えに体力を削ってくれていたおかげで足止めに残ったダブラの部下はあとわずかだ。
「クソッ、このままじゃ…!
おい、ありゃあベッツじゃねえか⁉︎
ベッツ助けてくれ‼︎」
倒し切る前にベッツが追いついたか。
エルフやフェアリー達は、風魔法で強化した矢や妖精魔法の攻撃で一緒にいるカリンを狙うが、ベッツが悠々と防いでいる。
「真っ先に女の子を狙うとは、徹底してるねぇ。」
まるで散歩にでもでるような様相だ。
実際彼にとってはそのレベルなのだろう。
「クケケ!」
テッドを先頭にベッツにナイフで斬りかかる。
配下のホビット達2体とうまく連携しているようだ。
「中々鍛えられているようだけど、甘いな!」
ベッツの剣はテッド達のナイフを簡単に弾き返す。
合間に挟まれるエルフの矢も弾いたりかわしたりしているのが凄まじい。
「僕は先に進まなくてはいけないからね。
君たちは終わり!」
テッドとホビット達は一瞬でベッツに斬り伏せられる。
「テッド‼︎」
「クケ…」
なんとか生きてはいるようだが、テッド達を一撃とは…。
やはり化け物か。
すぐに残ったエルフやフェアリー達も容易く斬られてしまった。
「なるほどなるほど、この程度ならこのダンジョンもそのまま潰しちゃおうかな!」
「おい、あまり無警戒で進みすぎると……!」
ベッツはそのまま洞窟エリアの中へ向かおうとするのをカリンが慌てて止めている。
「ハァ、ハァ
どこへ行く気だ、優男?」




