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第二章 魔女の思惑、盗賊の夢 ー作戦の1ー

マリカ・サミー部隊にはなんとか勝てたようだ。



ネクロマンサーの作戦の一つ目として、

"鉱山エリアに向かったマリカ・サミー部隊の撃破"

があった。



鉱山エリア自体が、重要な生産設備の揃った施設であること。



鉱山エリアに向かう道の途中には、魔豚養殖場と農園もることなどもあるが、1番の目的は軍師であるマリカを最初に潰すことで敵部隊の柔軟性を潰すことだった。



戦闘力としては1番弱かったし、時間をかけるほど対策されて厄介になる部隊だったからな。



「ネクロマンサーの作戦がうまくいってよかったにゃ!」



コアルームで俺と共に一部始終を見ていたシャボンがはしゃぐ。

実際紙一重の作戦ではあっただろう。



ハイトレント率いる幻惑部隊で念入りに幻惑を行い、エルフ率いる遠隔攻撃部隊で風魔法で強化した弓矢を打ち込み、

テッドと3体のホビットを導入して短期決戦に持ち込むことでなんとか敵を全滅させることができた。


それでもトレント5体とゴブリン3体は殺され、ホビットの一体も重傷を負ってしまった。



優先的に潰す必要のあった部隊ではあったが、ダンジョンの半分近くの戦力をここに割いてしまった。



とにかく勝ちは勝ちだ。

次の作戦に移らなければ。



「テッド!


死体と重傷者はスライムに任せろ。

お前たちは、ダブラ部隊との戦いに向かうんだ‼︎


中央のゴンザ部隊はリンネル達に任せておけ!」




テッドとエルフ、ゴブリン達を洞窟エリアを目指すダブラ部隊に向かわせる。

トレント達は自分で動けないので待機だ。



あちらも残りハイトレント部隊で幻惑をかけてはいるが、奇襲や遠距離攻撃がない時点でただの時間稼ぎにしかならないだろう。



「リンネル!



テッドは見事目的を撃破した。

お前たちの力を見せてくれ!」



ーーーーーーーーーーーー



時を少し巻き戻す。



テッド達がマリカ・サミー部隊と戦闘を開始する少し前、

森エリア中央の丘ではリンネル率いるウォータイガー部隊がダブラ盗賊団副首領、ゴンザ部隊と相対していた。



「いやがったぜ、敵の軍勢だ!



虎の魔物が生意気に武装しやがる!」



ネクロマンサーから指示を受けた地に部隊を配置した。

氏曰く、経験不足のため個々の実力、連携共に敵方がわずかに上。



であれば、我々のアドバンテージは土地感と作戦、士気の高さといったところだろう。

侵略者達もダンジョンコアという宝を前にして士気は高いだろうが、ヤマト様の命令でダンジョンを守る我らほどではない。



「魔物共は皆殺しだ‼︎


装備も奪い取れ!」



戦闘を走る禿頭の巨漢が叫ぶ。

全身の傷、よく使い込まれた斧、確かに手強そうだ。



だが我らの勝利は揺るぎない!


「ガァアァアアアア‼︎」



森林中央の戦いが始まった。

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