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第一章 コロネ村防衛戦 〜死闘〜

「ハァ、ハァ、ハァ、あと一歩。


あと一歩で俺様がダンジョンコアを破壊して大金持ちだ!


金も、女も、飯も、酒も!全て俺のものだ!

この最強のガブ様が全てを手に入れるんだ‼︎」



傷だらけの大男ガブは鉄の大剣を引きずりダンジョンを奥へ奥へと進んでいる。



防具は既に投げ捨て、身を守るのは鍛え上げられた身体と衣服だけ。



まさに満身創痍だが、手負いの獣は手強い。

俺とダンジョン最強のゴーレム、ゴランが最後の砦だ。


油断はできない。



「行くぞゴラン!

ホビットも敵を倒したようだ。


こちらに向かっている。

俺たちでヤツを倒し、ダンジョンを防衛するんだ‼︎」




ゴランが巨体を震わせて叫ぶ。


「グォォォォ‼︎‼︎」



ガブが大部屋の扉を開く。

待ち受けるのは岩でできた巨体のゴーレムと一見人間と見間違う細身の優男。



「ハァ、ハァ。でけえな…。

ゴーレムと…人間⁉︎


いや、俺の本能が違うと叫んでる!


知ってるぜぇ、ダンジョンにはダンジョンマスターって主がいるってな!



テメェはダンジョンマスター!

そして隣のゴーレムはこのダンジョンで出会った魔物で一番強ェ‼︎


テメェらを殺せばもうダンジョンコアまで目の前なんだろうがっ⁉︎」



チッ!

ステータスからも見た目からも大して頭が良いとは思えないが、本能で察しているみたいだな!



「うるさい獣だな。


そろそろ休みたいだろう。

俺とゴランがお前を殺してやるよ‼︎」



もう言葉はいらない。

飛び出したゴランの拳とガブの大剣が大部屋の中心でぶつかり合う。



戦闘経験の差か、火事場のバガ力か、ゴランがみるみる押されているようだ。


「ガハハハハ‼︎


吹き飛べゴーレム!」



ガブの大剣の一撃がゴランを吹き飛ばしたのと同時に俺の魔法がガブを襲う。



「くらえ、ファイアボール‼︎」


サッカーボール大の炎の球がガブの体に迫り、ゴランを吹き飛ばした直後で隙ができたガブはかわすことができない。



「ぐあぁ‼︎


熱い!熱いぞぉ!!」



ガブに大火傷を負わせることに成功したが、致命傷を与えるには至らない。



「死ね!ダンジョンマスター‼︎」



火傷のダメージから早くも復活したガブが俺に向かって突っこむ。

魔法型の俺があれをまともに受けたらヤバい!



危機一髪かわした俺だが、ガブの勢いは止まらない。

大剣の柄で横腹を思いきり打ち抜かれる。




「うがっ‼︎


クソッ、死んでたまるかよぉ‼︎



ファイアボール!ファイアボール!ファイアボール!」



3連続で打ち続けたファイアボールはガブの体に連続でぶつかる。



「あがぁっ‼︎じんで、じんでだまるがぁ‼︎


俺様は最強の男ガブ様だぁ‼︎」



化け物か!アイツは!

本当にしぶといな‼︎



既に満身創痍、大火傷を負いまともに起き上がることもできなさそうな体でガブは俺のもとに突撃してくる。



「グォォォォ‼︎」



吹き飛ばされていたゴランが俺の前に立ち塞がりガブの大剣とゴランの拳が再びかち合った。

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