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第一章 コロネ村防衛戦 〜苦戦〜

「ぐぁあぁああ‼︎頭が痛ぇ‼︎」



ジャイアントバットとバットの群れが放つ超音波が侵入者たちに襲い掛かる。



あまりの痛みに主力部隊の隊員達は装備を投げ捨て頭を掻きむしる。



「ぐぎゃぎゃぎゃ‼︎」



装備を外し防御力の下がった部隊に、一度撤退していたゴブリン投石部隊の投石が襲いかかる。



「あぎゃっ!」


「ぐあっ!」



バット部隊とゴブリン投石部隊との連携で主力部隊の残兵力をどんどん削っていくが、それを黙って見ていない男がいた。



「ぬおーーーっ‼︎


最強の男、ガブ様を舐めるなーーーっ‼︎」



同じように頭を抱えていた隊長のガブがジャイアントバットとその群れに隊員達の剣を投げつけて殺す。



投石によって何箇所も傷を受けて血を流すガブだったが、超音波が止まったことによりゴブリン投石部隊に襲いかかっていく。



「ぐぎゃーー‼︎」



「ぬおーーー‼︎」



ゴブリン投石部隊長のボブゴブリンがガブと一騎討ちをするが、ダンジョン最強のゴランに匹敵する怪力にボブゴブリンはなす術もなくいたぶられ命を落とすのだった。



「ガァ‼︎


ハァ、ハァ、ハァ見たかっクソゴブリンどもが!

ガブ様を舐めるんじゃねえ!」



ボブゴブリンまで倒されてしまったか。



恐るべき怪力でバット部隊、ゴブリン投石部隊を倒した隊長ガブだが、その数は決して軽くない。

配下の隊員は全滅し、全身は傷だらけで息も荒れている。



それでもダンジョンコアのあるコアルームまであと一歩まで迫られてしまったようだ。


次で確実に仕留めなくては…。



「マスター!

1人逃したけど、森エリアの侵入者を全滅させたニャ!


残存戦力はゴブリン近接部隊5、ゴブリン10、ウルフ15、トレント15」



「よくやった!シャボン、ゴブリン達を洞窟エリアに向かわせろ!


ウルフ達は洞窟エリア入り口で待機。これ以上一匹も逃すな!」



後方支援部隊の残党はゴブリン達とホビットで、ガブとかいう化け物は俺とゴランで倒してみせる。



「クケケ!」



ダンジョンの抜け道を通り抜け、ガブの後ろに回ったホビットは大部屋の中で後方支援部隊に襲いかかるゴブリン近接部隊、ゴブリン達を観察する。



テトとかいうジジイもブチとかいうハゲも大したことはない。

戦力だけみればゴブリン達に負けはないだろうが、、、妙な胸騒ぎを感じて距離をとっておく。



「なんてことじゃ!まだ敵が残っていたとは…



ブチ!なんとかならんのかっ⁉︎」



テトとブチを除く隊員達が続々と数を減らしていく。


「こうなれば仕方がない!


これでもくらえ‼︎」



ブチは持ち込んだ荷物からゴブリン達と後方支援部隊に向けて大型爆弾を投げつける。



「な⁉︎

味方諸共だとっ‼︎


呪ってやるからな!クソ野郎っ‼︎」



轟音が鳴り響き、後方支援部隊諸共ゴブリン達が吹き飛ぶ。

距離をとっていたホビットは物陰に隠れて無事だが、これだけの爆発だ。


無事なものはいないだろう。

煙が晴れた後に見えたのは荷物に隠れて爆風を逃れたテトとブチの姿だった。



外道共が‼︎

ホビットは、味方諸共ゴブリンを吹き飛ばした敵に強い怒りを感じるのだった。



持ち前の敏捷で駆け寄ったホビットは自ら研いだナイフを使ってブチとテトの首を掻き切る。



「グハァ‼︎ワシの夢が!

富が、権力がァ‼︎」



「ヒィ‼︎私は王国一の商人になるんだ!


このまま死ぬくらいならこの爆弾で敵諸共……‼︎」



ー盗むー


ホビットのスキル盗むでブチの体から爆弾を奪い去る。

醜いな。クズ共が。



ホビットはナイフでテトとブチの胸を刺し、今度こそ2人を絶命させるのだった。



「よくやった!ホビット!」



コロネ村侵入者残り

1名。


ダンジョン総戦力

残り3割。

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