視点R ドウシテ
後ろを振り向くと流瑠さんが風也君に向けて槍を突き刺そうとしていた。
「!?」
僕は慌てて斧を掲げて風也君を守る体制に入った。まだ風也君は足の治癒が完全ではない。斧と槍。奇妙なつば競り合いが始まった。モグラ騒動が収まり、安堵している警察の方々がまたざわつき始めた。
「る、流瑠さん!?どうしたんですか!?」
僕はなんとか問いかける。
「に、一風也!あなたは・・・あなただけは、!!」
「オイオイ流瑠、いくらなんでもそれは・・・」
ビガーがオドオドしているのは初めて見た。流瑠さん、一体!?
「お前は、あの時の?」
「ええ!そうよ!あの時一緒にいたの、あなたと!」
2人の間でなんの会話をしてるんだ?
「風也、落ち着け。真白君が護衛してくれる形をとっている。距離をとろう。」
レッジさん、ありがたい。
「・・・どきなさい!」
一旦刃をはじいたあと、彼女は槍を振りかざしてくる。なんとか対応する。斧と槍が金属音をたてながら交差する。
「流瑠さん、落ち着いて」
「あなただけは・・・絶対許せない!」
全然聞いてくれない。2人の間で一体なにが?
相手の攻撃を防ぎつつ手袋を用意する。
「あなたなんかー-」
彼女は槍を大きく振りかぶる。その隙をついて、ペンライトのデザインがされた手袋をはめる。左手にはやや太めのペンライトが現れた。それを彼女の目の前にかざす。
ペンライトは7色に発光した。
「っくー-」
いい感じに目がくらんだ。
「今のうちに!お願いします。」
そこからは警察の仕事だ。相手が女性なので彼女を抑えるのは婦警の方がやってくれた。感謝。
モグラの1件は予想外の結末で終えた。




