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R点視 7回ウラ
《外れた、フォアボール。宮口今日初めての四球です。少し疲れが見え始めたでしょうか?》
《三振が多い分球数も増えてますしね。もうすぐ100球ですか。それよりも1回戦から1人で投げてますしね。ここからは気力の問題ですかね。》
大分遊んだな。風也はもうボロボロだ。長時間楽むため骨は折ってないが、こんなにやられてたらメンタルがもたないか。球場の方は絶えず応援歌が流れている。俺たちに気づく人は誰もいない。
でも、もう飽きた。それなりにコイツも強かったがアノ8人には及ばない。トドメを。
白い斧を振りかざす。コイツのパートナーが必死に声をかけるが答える気力はなさそうだ。
じゃあな。
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「?!」
「・・・させないっ!」
なにかに、引っ張られるような気がする。ふと急に周りが真っ暗な世界になる。後ろを振り返る。
俺がいた。いや俺の姿をしていた。ニセモノだ。
「ダメだ・・・。破壊は、何も、誰も喜ばない。」
こいつ、覚醒したのか?この状況で?ありえない。俺だって10年かかったのに。
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《打ちました。ファースト正面のゴロです。そのままベースを踏んで3アウト。ランナー許しましたが、結局この回も無失点で切り抜けました、宮口。鋼子園まであと6つです。》




