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視点F 3回表
《空振り三振。長谷部実業この回は得点ならず3アウト。スコアは1-0のままです。》
「いやー球場満員で入れなくて。兄だからコネで何とかとも思ったけど、無理だった。」
宮口隆太選手は笑顔で言った。スタンドには入れなかったけど満員の観衆で弟が見られるのが嬉しいのかな?いやいやそんなこと考えてる場合じゃなくて。私は宮口選手に一通りの説明した。かなり時間を使ってしまったし、「信じられないと思いますけど」というセリフを何回も言った気がする。
「それでお願いします!危険なのは承知ですけど、真白君に説得してくれませんか?」
「ごめん、あんまり力にはなれないな。」
「え?」
「いや、確かにアイツのことは覚えてるよ。かなりの問題児だったからね。でも特別仲が良かったという訳でもないし、あーまたアイツ何かやったのかって感じ?あのとき声をかけたのはまるで人が変わったかのようにゴミ拾いしてる所を見たからつい声をかけてしまったってところ。」
「そうなんです、か・・・。」
どうしよう。唯一の希望がなくなってしまった。




