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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第4章 ーモウ1人ノ自分編ー
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視点R 目線

 数時間前、


 僕は震えていた。7体の人型のツクモに?この前やられたオーゼに?違う。7体の後ろに別の何かがいる。そしてこっちをじっと見つめてくる。あのときと同じ感じがする。ゴミ拾いの時に微かに感じたあの視線。ぐっと強くなった感じだ。


 黒い。ずっとこちらを見ている。息が荒くなる。冷静さが欠ける。パニックになる。何か、大切なものを奪われそうな気がする。


 頭がこんがらがっていると目の前で突然竜巻が発生した。



 気づけば事務所にいた。考えがまとまらない。ある程度時間が経つとボロボロなままの風也君が出て行ったが、気にする余裕もない。凄まじい雨音が外から聞こえる。三崎さんもどこかに行った。事務所には今はたった1人。


 だけど、


 誰かが見ている。僕のことを。先程も言ったが中には自分しかいない。でも、いる。ふと目の前に黒い影が現れた。


「・・・情けないな」


 影は言葉を放った。幼い声だ。でも、どこかで聞いたことがある気がする。


「折角助けてあげたのに、それすら気づかずに、」


 ゆっくり影は近づいてくる。


「弱いお前は、いらない」

「き、君は誰なんだ?」

「それはお前が1番よくわかってるはずだ。」


 扉が開く、三崎さんが入ってきた。


「あれ真白君、起きてたの?てっきり寝てたのかと・・・」

「うるさい!こっちに来ないで!!!」

「え?」


 違う。三崎さんに言ったわけじゃない。前にいる影に言ったんだ。


「ほう、お前も声を荒げることがあるのか。」


 すぐそばまで影がきた。


「・・・ッ!」


 僕はすぐに立ち上がって逃げるように事務所をでた。7体と戦うのも怖いが今の状況よりはましだと考えてしまった。


 雨が強く降りしきる中、僕は出鱈目に斧を振ってイシクに立ち向かった。しかし、所詮は勢いのみ。直ぐに窮地に追い込まれた。体が痛い。動く気力もない。イシクの拳を見て、ああ、もう終わるんだな、そう思ってしまった。


 その時、再びあの幼い声が後ろから囁いてきた。


「役立たずのお前は、引っ込んでろ。」


 その声を聞いて、僕の意識は完全に切れた。

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