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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第4章 ーモウ1人ノ自分編ー
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視点N 強敵

 ポツリと雨が落ち始めた。


 山城公園で真白と合流した俺たちは少し先の石畳広場に移動した。何かが暴れた形跡が公園にあったためその痕跡を追ってだ。


 広場で出会ったのは初めて見る光景だった。


「ほう、もしかして君たちが片し屋ってやつ?」

「あんまりつよくなさそーww」

「まあ、暇つぶしにはいいのかしら。」

「オレ、アイツラ、ツブス。」

「はいはいおちつこーねー。」

「ヒッヒッヒッ、こりゃ楽しくなりそうだぜ!」

「・・・」


 1.2.3....7!

 人型のツクモが7体!しかもほとんどが言葉を話している。見ただけで伝わってくる。こいつら、強い!


「おい真白、もしかしてこの前言ってたオーゼってやつもあの中にいるのか?」


「いや、いない。向こうにいる。」

「向こう?」


 真白の視線の先を探す。すると少し離れた2階建ての建物の屋上にも人型のツクモが確認できた。あいつがオーゼか。ということは一斉に8体。急に。どうして?!


「自己紹介がまだね、私はファン」

「オレ、スタン」

「ヒッヒッヒッ、イシク」

「ボクはビーレww」

「フートだよー」

「キータ、ってやつ?」

「・・・ハンジ」


 名前がある、ということは裏切者の幹部か?にしても唐突すぎる。まさか狙いは俺たち?


「目は早めに摘んでおく、ってやつ?」

「さーてみんな、準備はいいかしら。」

「ヒッヒッヒッ、ちょっと待て。こんな奴ら俺一人で充分、ヒッヒッヒッ」


 イシクと名乗ったツクモがしゃしゃり出てきた。


「ヒャッホォーーー!!!」


 奇声と共に超スピードで襲いかかってきた。慌てて銃を構えるが銃口を向ける前に拳を1発くらう。


 数メートル吹っ飛ばされる、前に高速で移動するイシクに更にもう1発パンチがくる。受け身も取れずもろにくらう。続けて、連続で、連続で、連続で。全く防げない。


「風也、大丈夫か?」

「コイツ、強・・・い、」


 口の中に鉄の味が広がる。雨が強くなり、アスファルトの匂いが鼻にくる。このままじゃ負ける。そうだ。真白は、真白は大丈夫か?咄嗟に彼の方を見る。


 彼は、震えていた。何もできずにいた。敵にも見限られたのか、襲われてない。ただ、膝から崩れて落ちていた。


「ここは、、、風也なんとか立てるか?いや、気合いで立て!撤退だ!」


 俺の左手首のユニットが光り始め、途端に強い竜巻が目の前で発生した。


「今のうちに、真白君を連れて、速く!」


 俺は傷だらけの体をなんとか動かし、真白を連れて逃げた。

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