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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第4章 ーモウ1人ノ自分編ー
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視点R 友人

 曇り空。講義が終わり僕は家に帰ろうとしていた。

 あのオーゼという敵にタコ殴りにされたあと、気を失い目が覚めたのは翌朝だった。人の行き来がない裏路地で出くわしてしまったため、誰にも気づかれず、そのまま一晩を過ごすことになった。体の方はアザだらけだったが致命傷にはなっておらず、自力で歩いて帰ることができた。風也君には連絡をしておいた。今までのツクモよりも明らかに強い存在が確認できた、と。怪我は多少負ったけど問題はないと言っておいた。致命傷はないといったが体は少しまだ痛む。速く帰って休もう。ー


「ー---っおい!真白ー。もう帰るのか?」


 急に後ろから飛び掛かってくる男はこいつしかいない。


「宗司、痛いって。こっちは筋肉痛なんやから・・・。」


 石田宗司。数少ない大学での友人だ。入学後の最初の試験に隣の席でいきなり「シャーペンと消しゴム忘れたから貸して!」というのが出会いだった。結局彼は返す前にとっとと帰ってしまい、しかも紛失してしまい弁償させてくれ!というこどだ。そんなこんなで彼との付き合いは1年ほどになった。


「どうして昨日休んでたんだ・」

「たまにはサボりたくなるやろー?」


 実際は休養を取ってただけだが。


「にしてもどしたん?急に寄ってきて。」

「いや実はさー。基礎数学の課題が今日の夕方までなんだよなー。俺文系だからさ、数学全然わかんなくってさー。なんで文系の学部なのに計算しなきゃいけないんだよー。」


 宗司は中学校の現代文教師を目指している。


「いや、自分だって幼稚園教諭だから文系やけど、理系の人に聞けば?」

「いや俺は知ってるんだよ真白、サークル仲間のガリ勉君聞いたよ?チミ、高校の時全国高校模試で1位になったことがあるんだって?しかも英語以外は満点だって?え?」


 あー。そんなこともあったなぁ。んー。


「えー、でもなー」

「お願いします!神様仏様真白様ー!!」


 これはもう逃げれないな。


「はぁ、はいはい、じゃあ図書館行くよー。」

「ありがとうございます!」


 宗司は手をスリスリさせている。図書館へと向かう。その時。


「真白!ツクモが現れた!場所は山城公園付近!直ぐに来れるか!」


 風也君からの電話だ。


「ごめん宗司、教えるのはまた明日。じゃあね!」

「え!ちょっと提出期限今日までって・・・。」


 そんな言葉は無視して僕は駆け出した。曇り空がより一層濃くなっている。

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