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視点R 二上清掃
「続いてエンタメ情報です!人気俳優青坂未来主演の映画[私ノ物語]。主演の青坂さんと紫吹千治監督の独占インタb」
ハツラツとした女子アナのアナウンスは風也のリモコン操作によってぶつ切りにされた。
一風也に連れられて来たのは小さな清掃業者の事務所だった。「二上清掃」と書かれた看板は少しだけ錆びれていた。
待合室にて向かい合って座る。一体何を聞かれるのだろうか。
少し間を置き風也が切り出した。
「ようこそ片し屋へ。」
「カタ・・・シ・・ヤ?」
「名前は気にするな。そんなことより、改めて自己紹介を。俺の名前は一風也高校3年生。そして隣に浮かんでいるコイツがレッジだ。」
「よろしく真白君。私がレッジだ。改めてだが君の方からももう一度自己紹介をお願いできるだろうか?」
「はい、六ノ宮真白。大学2年生です。」
「大学生。年上か・・・」
風也が少し気まずそうな顔をする。
「いやいいですよ!別にタメ口でも。僕だって助けてもらったこともあるし、敬語中々抜けないタイプですし。気にしなくていいですよ。」
真白は慌てて弁明した。




