視点N 確認
2人が事務所を出ていった。さて、俺も行くか・・・。
「あら?今日はゴミ拾い?若いっていいわねー。」
事務所を出ようとしたとき、後ろからだるい声が聞こえた。
「西条さん。来てたんですか?」
相変わらずずぼらな服装をしている。本当に結婚願望あるのか?でも彼女が作るお仕事手袋の質は一級品だ。あ、そういえば。
「そういえば西条さん、あの手袋、どうしたんですか?」
「ん?何?」
「この前の新作ですよ。ペンライトとかブーメランとかじゃんけんとか。他の支部の片し屋はどんな夢を回収してきたんですか?」
お仕事手袋の元、すなわち原材料は人の夢だ。夢ウ筒にはもう一つの役割があり、夢の世界への道だけでなく、人の夢の力の一部を吸収することができる(悪影響がない程度で)。その力をもとに西条さんが手袋を作成する。ちなみにこの前の天谷さんの夢の力も回収した。まあ、パティシエの力は戦闘では使えそうにはないが。
とにかく。この前の幼稚園児みたいな「遊びたい」とかの夢は力が弱すぎて回収すら困難なのに、ペンライトとか、他の片し屋はどうやって回収したんだ?
「別に猫は役にたったからいいんですけど、どうやって作ったんですか?」
「え?猫?ペンライト?知らないよ、そんなの」
「え?君が作ったんじゃないのか?!」
今日ずっとおとなしかったレッジが驚きと同時に介入してきた。
「なにごちゃごちゃ言ってんの?と、に、か、く!わたしゃ知らないよ。」
西条さんが知らない?全国でお仕事手袋が作れる職人はこの人しかいない。
じゃあ誰があの手袋を作ったんだ?
人物紹介
三崎さん (Misaki)
二上清掃の社員。元片し屋。パートナーのサチは声が出せない。戦力として不十分なので「占い師」のお仕事手袋駆使し、探索者に専念している。清掃員として普通の業務もこなしている。




