視点N アレ
俺は三崎さんの指示を得てレッジと共に恵里菜の通う高校へと出向いた。あの熊が出てきたか。?!玄関にそれらしき影が。しかも誰かが襲われそうになっている。速く助けなければ。俺は迷うことなく銃を向ける。
渇いた銃声とともに弾は熊の脳天を貫いた。一瞬怯んだがすぐに顔が再生する。しかしそれで充分。その間に襲われていた人の元に駆け寄る。
「大丈夫ですk・・・って恵里菜?!天谷さんも、」
「あ、風也、あのこれは」
「理由は後だ!速くこっちに」
数珠のように繋がれた2人を引っ張り取り敢えず逃げる。次の瞬間、2人がもたれかかっていた下駄箱は熊のパンチで粉々に砕けていた。
俺たち3人はひとまず少し離れた先の教室に逃げ込んでいた。幸い日曜日だ。学校にいた人数は、少なくこちらに注意がいっている間にほとんどが逃げただろう。
さ て、問題はいつあいつの倒し方だ。今のままだと、こちらに決定打がない。どれだけ攻撃してもヤツは倒せない。
天谷さんはとても疲れ切っているようだった。これ以上は一緒には逃げれない。追い込まれた。
「風也、幸運にもここは学校だ。あのとき提案したアレ(・・)があるはずだ。」
「そうか、それなら、」
しかし、アレを取りに行っている時間はない現に近くをあの熊がうろついている。・・・それなら。
「恵里菜、今から俺が言うもの取ってきてくれないか?」
「え?」
「天谷さんはここで待機させる。今から俺が囮になってツクモを引き寄せる。その間にーーーー」
俺は恵里菜に持ってきてほしいアレを伝えた。
「できるか?」
「・・・わかった。」
「よし、頼んだ。」
その台詞と同時に教室をでた。
「おい!こっちだ!」
大声で熊を呼ぶ。声に気づいた熊は迷わずこちらに突進してきた。俺はむやみに攻撃せず、素直に逃げる。方向転換する直前、恵里菜が反対方向に走っていくのを確認した。




