視点F 真実
麗花にやっと追いついたのは私が通う学校の近くに最近できた洋菓子店の前だった。
「麗花、、一体、、どうしたの?」
息を切らしながら聞くが、目の前の光景で思考が止まった。
巨大な白熊がいた。店を荒らしている。あの熊、前に和菓子店から逃げるのを少し見たことがある。店員とジャージ姿の女子高生たちが逃げるために店から次々と出てくる。
「これで、、いいの、、」
麗花がつぶやく。
「麗花!どうしちゃったの!まさかアレ、麗花が?」
「ごめん、それはよくわかんない。でも、私の願い通りに動いてくれるの。」
「だからって、だめだよ!」
私は大きく麗花を揺らす。しかしそんなことで麗花は動じない。うっすら笑ってる。
一通り暴れてスッキリしたのか、一息ついた熊は私たちにゆっくりと歩み寄ってきた。
「ねえ、麗花、逃げよう。」
腕を引っ張るも彼女は逃げようとしない。
私たちの前まで来た熊は暫く黙ったままこちらを見ている。
「すごい、これからも、お父さんのために・・・」
《ステタ。。。》
「え?」
熊がしゃべった?ツクモって人間の言葉を話せるの?熊の顔つきがどんどん強張る。
《オマエガ、、、ステタ。。。。》
「違う!私はお父さんに、頼まれて、、」
《ソマツニ、スルナ、、、!!!》
急に熊が襲い掛かってきた。拳の攻撃を私は麗花の腕を引っ張って倒れこむようにして避けた。
「なんで、、?私は、、違う、、のに。。」
「いいから!速く逃げるわよ!」
私は無理やり麗花を連れて学校の方へ逃げていった。




