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視点N 逃亡
熊は商店街を駆け抜ける。遠目から見るに叩きつけた頭部も再生しきってるようだ。狭い道、広い道を交互に通り抜け世にも奇妙な逃避行を繰り広げる。すると熊は古びた銭湯へと入っていった。少し遅れて戦闘に入る。
「さっき巨大な熊が入ってきませんでしたか?」
番台さんに問い詰める。
「あっ、あっちに・・・」
番台さんは突然の非日常に戸惑いを見せるも答えてくれた。番台さんが指差した男湯に入る。浴室に入った俺は銃を構える。
誰もいない。いやでもあの甘い匂いは強く残っている。ここに入ったことは間違いないだろう。
「いないな。」
「いや、でも必ずいるはずだ。」
警戒は怠らない。
しかし数分待ってても粉一粒も現れない。
「風也、いい加減ここは他の場所も探したらどう探した。」
「・・・・そうだな。」
渋々銭湯を後にした。




