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視点N 遭遇
一風也は辺りを捜索していた。
あの蓮華蛇には何発か銃弾を当て、かなりのダメージを与えたがあと一歩のところで逃げられた。あれだけの傷を負えば放っておいても息絶えると思うが油断はできない。あのような化け物は生きている限りなにをしでかすかわからない。
しかし中々見つからない。かれこれ1時間経っただろうか。
「なあ風也。焦る気持ちもわかるがこういう時こそ・・・」
「そうだな、気遣いありがとう。」
何せ初仕事だ。上手くいかないのは当然。捜索を続けよう。
例の中華料理店からは大分離れた。
「にしても風也、何故この道なんだ?分岐はいくつもあったのに・・・」
「わかんない。でも、なにか感じる・・・」
人気のない裏路地を進む。しばらく歩くとやや広い空き地のようなスペースに出た。
(・・・いた!)
蓮華蛇だ。咄嗟に物影に隠れ攻撃の機会をうかがう。しかし様子が変だ。
(大分弱っているのか、いや待て、目先に何かいるのか?)
蛇の背後から見ていたため影に隠れていたが少し動けば視線の先に何がいたのかわかった。
1時間前助けた細身の青年だ




