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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第I章 ーヒトリノ覚悟編ー
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視点R コレガ本当ノ後日談

 蠍騒動から2日後、病院に風也君と二上さんがお見舞いに来てくれた。医師の話によると体の中の毒素は完全に消えていたらしい。しかし暫くは様子を見る必要があると、最低1週間の入院が決まった。斎藤先生にも連絡を入れ、大学側とも話し、教育実習期間の延長、退院次第再開となった。


「なんでお仕事手袋って名前になったんですか?」

「しつこく聞くね・・・。まぁ職人によると[手に職を付ける]を物理的にやりたかったんだとさ・・・。」

「あ、そうだ真白君、何か飲む?1本おごるよ?真白君ってコーヒー飲める人?」

「水で大丈夫ですよ。ほら、その隣のウォーターサーバーの。」

「そんなに遠慮しなくていいのに、でもそこまでいうなら・・・」


 そういって恵里菜は赤い箱からウォーターサーバーへとスライド移動する。


 自販機スペースで談笑していると咲ちゃんと一人の看護師かこちらに近づいてきた。看護師の名札には「百合川」と書いてある。母親か。


「先日の件は本当にお世話になりました。」

「いえ、そんな大したことでは・・・」


 大したことだとは思うがついつい謙る。


「・・・ほら咲。」


 視線を母親から咲ちゃんへ移す。一枚の紙を持っていてモジモジしている。


「これ・・・」


 そう呟きながら持っていた紙を差し出した。


「は、真白君。水注いできたよー。」


 二上さんが水いっぱいの紙コップを差し出す。両方を同時に受け取る形になった。満タンに入った水がこぼれそうだったため慌てて少し飲む。しかし口に水を含んだまま紙に描かれた絵とその下の文章を読んだのがいけなかった。


 絵には二人の人間が描かれていた。髪の長い女の子はおそらく咲ちゃんで、その隣にいるエプロン姿の男は自分だろう。そして二人の下に書かれていた文章はーーーー



``せんせいありがとう。おおきくなったらけっこんしてください。``



(!?)


 思いっきり漫画みたいに水を噴き出した。何回も咳き込む。


「え!?ちょっとどうしたの?」


 そういって二上さんは絵手紙をひょいと取り上げる。


「えーっとなになにー。けっこn・・・プッ、ハッハッハッ」


 二上さんはゲラゲラ笑っている。風也君の方は何も言わない。いや、必死に笑いをこらえている。

一面が水浸しだ。むせてしまったため咳が止まらない。唯一絵手紙だけは濡れていなかった。


「幼女から逆プロポーズされてるwwwww」


 おい、JKが幼女とかいうんじゃない。あーなんかもう目茶苦茶だ。でも、あるものを見たから悪い気はしない。


 咲ちゃんは初めて見せてくれた。


 心からの笑顔だ。


 このしょくぎょうも捨てたもんじゃない。




ツクモ情報


洗剤蠍ー酸ー


洗剤に怨念が宿って生まれたツクモ。洗剤蠍ー塩ーがいることで刺激臭をもつ強力な毒を生成する。尾の針から毒を球状にして発射することができる。


洗剤蠍ー塩ー


洗剤に怨念が宿って生まれたツクモ。洗剤蠍ー酸ーがいることで刺激臭をもつ強力な毒を生成する。酸とは違い毒を発射することはできず、針を直接人体に刺すことで毒を注入する。

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