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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第I章 ーヒトリノ覚悟編ー
23/179

視点L カケル言葉

「六ノ宮さん、大丈夫ですかー聞こえますかー」


 無機質な看護師の声が病院の廊下に響く。


 風也もキャスター付きのベッドについていくが途中で「すみません、関係者もここまでで、」と看護師に止められた。

「手術中」のランプが点灯する。風也は近くの長椅子に重く腰掛ける。ちなみに彼が抱きしめていた少女は特に外傷はないが念のため入院する運びとなったらしい。どうやら彼女の母親がこの病院に勤務しているため、そうした方が都合がいいのだろう。


「・・・・・」


 私はなんと声をかければいいのだろう。梅雨のせいでもあるのか空気がジメッとしていて加えて重い。会話を全くしないまま2時間が経過した。


 ランプが消え手術室から執刀医が出てくる。風也は直ぐに駆け寄った。


「先生・・・」

「一命はとりとめました。しかし油断はできない状況です。」

「・・・はい」


 風也はまた黙ってしまった。昨日の被害者と同じパターンだ。全員応急手術で一応助かりはするが、その後に容体が急変して、息を・・・。


「レッジ・・・どうしよう・・・」


 そう風也が口を開いたのは受付の大量に椅子が並べられたスペースに移動してから1時間が経った後だった。


「信じるしかない」


 そう答えたが説得力が皆無だ。

せっかく見つけた仲間だ。


 もちろん形上の仲間はいる。片し屋と呼ばれる人たちは全国に配置されている。しかし数が異様に少ない。この日木ノ国の首都、棟京でさえ戦える片し屋は10人しかいない。それに風也はこの渋矢区を一人で任されている。そんな中だ、真白君が現れたのは。戦力としてはまだまだ乏しいが情報を共有できる存在は彼にとってかなり大きかっただろう。

惜しい人を亡くしてしまった・・・。

 今後風也にどのように接すればいいのだろ。今回は「切り替えていこう」ではダメだ。どんな言葉を・・・。

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