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視点R 助ケ
突如現れた蠍、昨日風也君が倒したはずでは?
咲ちゃんは泣きじゃくりながら走っているせいか蠍の存在には気づいていない。蠍は咲ちゃんを見ている。その顔は不気味で、少し笑っているようにも見えた。勝てる気がしない。でも助けないと。震えている。でも足は無理にでも動かす。咲ちゃんはようやく蠍に気づいた。パニック状態にでもなったのか一歩も動けなくなっている。蠍は尾を鞭のようにしならせる。尾の針が一直線に咲ちゃんめがけて向けられる。
「咲ちゃん!!」
鈍い音がした。気づいた時には背中に針が刺さっているのを認識した。僕は咲ちゃんを抱きしめる形でかばっていた。幸い・・・咲ちゃん・に・・異常はない・・間に合った・・ようだ・・
めまいがする、はきけもする
「真白!!」
大声が聞こえる・・・この声は・・風也君?・・・でも・・・なんかもう・・・意識・・・が・・・頭が・・・目の・・・前・が・・・真っ暗・・・・




