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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第13章 ーチューリップと薔薇編ー
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視点R 夜

 2月4日。


 まさか未提出のレポートがあったとは、完全に油断していた。幸いにも量は少ないし小一時間でできた。しかし問題なのが大学が立ち入り禁止になり提出できなくなったことだ。結局教授に連絡して教授の家に直接渡しに行くはめになった。たった1つのレポートを出すのに夕方までかかってしまった。


 時計を見る。18時か。アパートの扉を開ける。


「ただいまー」


 なんていっても1人暮らしだが、


「あら、お帰り」


 ー---!?


「へぇ!?あ、おばさん!ホテルに泊まってるんじゃ?ていうかどうやってこの部屋に?」

「合鍵ぐらい持っとるわい。にしても台所見たけど、辛い食べ物ばっかじゃない?わざわざ慣れない近くのスーパーで食材買ってきたわー。」


 そういえばかすかに料理のにおいがする。


「というわけで今日はカレー作ったよ♡」

「カレーってことは・・・」

「超々甘口。辛い物まみれやったんやない?最近の食生活。」


 辛口が良かったのに・・・。


 結局おばさんは食後に水回りの掃除もしてくれた。そして、


「ほんとに泊まるの、ここに?」

「せやで。」

「わー↓」


 最初に泊めるなら彼女にしたかった。まあ彼女いない歴=年齢の自分にはそんな資格はないということか。とりあえず予備の布団を敷こう。


「大学生活はどんな?もうすぐ半分経つけど。」

「まあ、ぼちぼちかな。教育実習もなんとか終わったし。」

「そう、最近棟京は物騒らしいから健康なのは安心した。」

「・・・。」

「この頃、何か悩んでない?」


 !?


 僕とおばさんは血がつながっていない。育ての親だ。血の関係はなくとも親というのは察しがいいというのだろうか。

 それに対して僕の答えは・・・。


「悩み?無いよ。心配症なんやから。安心して。」



 2月4日、午後11時。


 本当ならまだ起きてる時間だがおばさんが寝るということで合わせることにした。というのが1時間前の午後10時。ベッドの上で横になっているだけで全く寝れない。そんな中、電話が鳴った。


「キャノンが駅前広場に?わかりました。直ぐに行きます。」


 着るものを考える時間はないのでとりあえずジャージにする。玄関に向かう。


「どこに行くん?」


 あれ。音を立てないようにしたのに、昔夜中に地震が起きてもびくともしなかったあのおばさんが夜中に起きているとは。


「え、えーっと。コンビニ。そ、その今日中にコンビニ支払いしないとけないの思い出して、通販の。」


 適当に言い訳をして家を出た。



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