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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第13章 ーチューリップと薔薇編ー
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視点N 裏話

 キャノンとの戦闘の後、赤野さんのもとに戻って事情を説明しようとしたがそんなことはさておきと言わんばかりに、近くの保育園に連れていかれた。


 いわゆる「教え子」が園長をしているらしい。棟京にきた2つのうち1つの理由らしい。結局、ツクモのことは話せなかった。


「おにはーそとー」

「ふくはーうちー」

「ちょ、ちょっと思ったより痛い・・・」


 鬼の面をかぶった真白が大勢の園児に囲まれているのを俺と赤野さんは縁側で見ていた。


「あんなにかわいかった真白君が気づけばこんなに大きくなってー。」

「あのー、1つ聞いておきたいんですが。その真白と赤野さんはー」

「うん。血は繋がってないよ。一応遠い遠い親戚なんだけど、離れすぎて繋がってるとは言えないよね。」

「そうなん、ですか。」

「あの事故で身寄りが誰一人としていなくなったけんね。あのままだと孤児院?みたいな施設行きやったけん、私が引き取ることにした。ま、丁度良かったんよ。うち仕事人間で完全に婚期逃しちゃってね。子供に囲まれてた職場だってこともあったからかなw。自分の子供みたいにかわいがったよー。」


「ちなみに、小さい頃の真白…君はどんな人だったんですか?」

「うー--ん、そうやねー--。初めて対面した時は記憶喪失だったからなー。どうやって接していいかわからずで、それこそ園児の相手するより困ったな。」

「赤野さんは保育園の先生だったんですよね?」

「正確には「元」ね。去年定年退職したんよー。うち、こんな感じで若く見えるけど、実は61。まあ、あの子があんなに大きくなったんだから、そりゃ私も年をとるわけだ。はっはっは。」


 赤野さんは彼を見る。


「・・・あの子が幼稚園の先生になりたい、って言ったときはびっくりしたわー。」

「いいじゃないですか、親と同じ職を目指すって。憧れます。」

「これから大変なこともあるだろうけど、頑張って欲しいなー。」


「おい、風也。」


 小声でレッジに呼ばれる。レッジの物言いを聞くとどうやら彼女に聞きたいことがあるらしい。


「あの、赤野さん。話をもとに戻したいんですが。真白君は小さいころどんな人だったんですか?具体的なエピソードとかあればうれしいです。」

「エピソード?んー--ちょっち待ってね。」


 頭を押さえわかりやすく考え込んでいる。


「食、には大分困ったな。」

「食、ですか?」

「うち自慢の手料理を毎日振る舞うわけじゃん?でもなんでかどれもおいしくないっていうの。それでどうしようかってなったときに、お菓子ならどうかって思ったんよ。」

「で、どうなったんですか?」

「真白君の誕生日にね、手作りのケーキを作ったの砂糖をたっぷり使ったあまーいヤツ。けどね。」

「けど?」

「砂糖と塩、間違えて入れちゃった。てへ♡」

「えぇ・・・」


 そんなアニメみたいな間違えあんのか。


「それでね、時間もないけん市販のにするかーってお店行って帰ってきたら、先に帰ってた真白君が失敗作を食べてたの。」

「うわぁ、可哀想に。」

「いやそれがさ、おいしいおいしいっていってバクバク泣きながら食べてんの。あんなにしょっぱいケーキを、泣きながらw」

「えぇ・・・」


 なんて馬鹿舌。あいつ辛い物好きだったりするし、まあないこともないのか?


「!?そうだ忘れてた!」

「どうしたんですか?」

「棟京に来た理由。真白君には黙っといてね。」

「は、はい。」

「今日2月3日じゃん?2月の5日が真白君の誕生日なの。だからサプライズをしようかなって。定年退職して暇だしw。あ、これ本人には内緒ねw」

「わかりました。」


 なんというか、独特のリズムの人だな。

六ノ宮真白に質問!


Q 赤野さんは保育士なのになぜ真白は幼稚園教諭なんですか?


A 幼稚園の方が給料が高いから。(※実際はそうでもありません。)

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