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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第I章 ーヒトリノ覚悟編ー
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視点R 住宅街

 声の所在は幼稚園の敷地に隣接する住宅街からだとわかった。


 逃げ惑う人たち。真白は閑静だった街を駆け抜ける。すると急に気分が悪くなり立ち止まる。吐き気を催すほどの異臭がしてきた。慌ててポケットから取り出したハンカチで口と鼻を塞ぐ。


 なるべく呼吸を抑えて臭いのする方へ向かう。おそらくツクモによるものだろう。ただの異臭騒ぎならあんな悲鳴聞こえないはずだ。とある一軒家の庭に近づく。一瞬不法侵入にはならないかと不安になったが庭に倒れている人を発見した時、その不安は一気に吹き飛んだ。


「大丈夫ですか!?聞こえますか?」


 倒れている女性に声をかけるが反応が無い。痙攣を起こしているし何より明らかに顔色が悪い。顔全体が緑っぽくなっている。


(とにかく安全な場所に・・・)


女性を運ぶ方法を考えるさなか、前方から割れた窓ガラスを踏む声が聞こえた。巨大な影が現れた。


(蠍?)


 目の前にいるのは蠍型のツクモだ。


(捨てられたものとかに魂が宿るということは、蠍のおもちゃとかに怨念が宿ったのか?)

他に特徴が無いか蠍をよく観察する。尾には鋭い針があり、意外にもハサミの部分は丸みを帯びていて、物を掴むには良さそうだが物を(切る)ことはできなさそうだ。


 蠍はこちらの様子をうかがっている。しかしこちらとしては倒れている人を放ったまま戦うことはできない。異臭のせいもあってか判断が鈍る。

すると後ろから銃声が響く。昨日も聞いたあの銃声だ。銃弾はヒットしていないが避けるために蠍は退いた。


「大丈夫か?」


 斜め前に並んできた風也はガスマスクを着けていた。


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