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神ノ夢見物語 日木ノ国編  作者: カイトーチ
第7章 ーセンプウ編ー
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視点N 3日後ソノ2

「チッ、外したか。」


 舌打ちをしたのはファンだった。

 握手をしようとした瞬間、ファンは隠し持っていた鎌で切りかかってきた。それを俺は寸前で避けた。やはり、仲間になんてなれやしないか。


「あなたも最初から騙そうとしてるなって気づいてたってところかしら?」

「半々だな。もし仲間になりたいというのが本心ならそのまま迎え入れたけどな。」

「へー。ホントに?」

「本当だよ。俺は強さに飢えてるんだ。強くなれるなら敵の力だって使いたいさ。」


 ファンが襲ってくる。ユニットから銃を取り出し応戦する。


(大丈夫か?前の時はあっちの方が強かったが。)


 迷うな。今の俺は負けるわけにはいかない。


「俺はな、最近劣等感が半端ないんだよっ!」


 戦いながら俺は叫ぶ。


「移動してきたやつは能力を2つ使えるし、俺に対して因縁抱えてるし!この前入ってきた新人は心の闇に大きな爆弾抱えてるし!片し屋の中で最強と謳われた俺も本当はそんなに大したことねぇんじゃないかって。」


 本心をさらけ出しながら銃弾を乱射する。数発当たってファンはひるむ。その隙にすかさず間合いを詰めて蹴りを入れる。さらにボクシングのお仕事手袋をつける。


「おりゃあああああ!」


 渾身のアッパーでファンは空中に飛び上がる。再び銃を構える。


(精神統一!)


 空に浮かぶファンを鋭い弾丸が貫く。攻撃をもろに食らったファンはそのまま地面に打ち付けられる形で落ちた。勝負はついた。ファンの体は消滅し始めた。


「ふ・・・あなた、大分強いじゃない。・・・それでもさらに強さを求めるの?」

「俺はまだまだ発展途上なんだよ。弱いよ、俺は。」

「にしてもなんで私がここに来るってわかったの?」

「なんとなくだよ、なんとなく。」


『今日の一位、牡羊座のあなたのラッキーアクションは、扇風機と港!』


 あのふざけた占いを信じてみた。ただそれだけなのだ。適当に作ったとかいってるが、意外とあたるのか。そりゃバズるもんだ。


「せっかく復活したのにこのザマとはねぇ。」

「一つ聞きたい。他の6体も復活するのか?」

「さあ、あの方の完全な気まぐれよ。全員復活するかもしれないし、マチマチになるかもしれないし、誰も蘇らないかもしれない。私ももっと自分のために行きたかったなー。」

「・・・すまない。」

「え?敵に謝ってくれるの?意外と優しいところあるじゃn」


 そこでファンは消滅してしまった。この前の恵里菜の言葉を聞いてしまったからつい謝罪をしてしまった。ま、化け物相手に情けはいらないのだが。

 消滅を確認しこの場を立ち去ろうとする。


「待て!風也。何かあるぞ!」

「ん?何か?」


 後ろを振り返りさっきまでファンがいたところを見る。その中心部分に輝くものがある。


(ビー玉?)


 新緑の色をしたビー玉のような物体を手に取る。


「レッジ、これは一体、」

「よくわからないが、凄まじいエネルギーを感じられる。」


 ビー玉は綺麗に発光している。濃い緑は俺の付けているユニットの淡い緑とはまた違った色合いだ。


(?!)


 ユニットとビー玉が発光している。まるで共鳴しているかのように。


「風也、これは・・・」


 もしかして。と思い2つを接触させてみる。途端に激しく光り、目がくらむ。

 目を開けたときにビー玉は消えていた。そこにあるのは俺のユニットだけだ。特に変わった様子は・・・。ん?


「何か模様ができてるな。」


 淡い緑の単色のユニットに新しく風車のマークが刻まれていた。不思議と今まで以上に力が湧いてくるのがわかる。


「あのビー玉はなんなんだ?」

「さあ、人型のツクモは倒すと強化アイテムをドロップするとか?」

「なんだよ、そのRPGみたいな設定は。」


 携帯の着信が鳴る。相手は三崎さんだ。よくよく見ると不在着信が何件もある。


「風也君!?よかったやっと繋がった。アルマジロが出たよ。もう流瑠君と真白君が戦ってる。かなり苦しんでいるようだから速く助けてあげて!」

「よし風也、早速・・・どうした?」

「今なら、飛べる。」

「え?急にどうしたっ、うえぇ!」


 風の力を集中させて、俺は空へと舞った。





 

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