視点R 手分ケ
「あの、よくわからないけど、助けていただきありがとうございました!」
「ちょっ、ちょっと待ってください!」
ツクモに襲われていた女性は一言お礼を言って去ろうとしていたので僕は慌てて引き留めた。
前の砂糖熊のように捨てた原因である人を襲ったケースがある。もしかしたらこの人もそれにあたるかもしれないからだ。女性の服を引っ張る形で動きを止めた。
「?すみません。その、どういった格好ですか、それ?」
夕陽が裏路地に差し込みよく見えなかった女性の服装がわかるようになる。
「占い師じゃない?」
冷静に答えたのは流瑠さんだ。全体的に紫で統一され、フードというかウエディングドレスの頭のやつのような・・・、オシャレに鈍感な僕にはよくわかりません、ハイ。
「ったく、変わった格好してるのね。」
そういうあなたはメイド服でしょうが!とツッコミを入れようかとした次の瞬間には流瑠さんは私服に戻っていた。そういえばメイド服で闘う理由聞いてなかった。今度聞こう。
「オネーサン、名前、何てユーノ!」
「え?今誰が?え、えっと私の名前は馬場宮子です。一応、占い師やってます。」
ビガー、ここはあんまり会話に入んない方が。
「じゃ、じゃあ私はこの辺で・・・」
「あ!いやちょっと待ってください!もしかするとまた襲われる可能性もあるので、」
「そうね、誰かが付いてた方がいいかも。」
「え、でもうちはその、なんというか、あんまり来てほしくないというか・・・。」
何か見てほしくない物でもあるのか?
(ん~~~~~~。あ!)
もしかして男である自分が行くのが良くないのか?まあ確かにその辺デリケートな人はいるだろうし・・・。僕は流瑠さんに耳打ちする。
「あのー、流瑠さんに護衛、お願いしてもいいですか?」
「え?まあいいけど。それよりさ、」
「?何ですか?」
「アイツ(・・・)、なんで来てないの?」
「アイt・・あ!」
風也君、なんで来てないんだ?まさか三崎さんの連絡聞いてないとかは無いだろうし・・・。
「ま、彼女の方は私が付くから。あなたはアイツを探しなさい。その方がいいんでしょ?できるだけ彼と私は遠ざけたいのでしょ?」
「あ、それじゃあそれでお願いします。」




