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第二回 そうだ人狼ゲームしよう!



恵理衣えりい「ハイハーイ、人狼ゲームしよう! 人狼ゲーム!」

 女子バスケットのインターハイを終え、打ち上げで何かと大きい凪巴の家にお邪魔している私立水無神楽坂みなかぐらざか学園女子バスケット部。

 大人たちの宴会はまだ続いているが、主役の女子高校生たちは一足早く露天風呂に入り、和室の大部屋でパジャマパーティーへ突入である。


 ショートヘアの上に跳ねるまだ少し濡れている癖っ毛をピョンと跳ねさせながら、2年生の恵理衣が提案した。


真那花まなか「おー、なんかデジャヴな気もするけどやるやる♪」

 インターハイでの宿泊はホテルだった。

 そのため、多くの部活メンバー視点、珍しくツインテールにしてない状態の真那花が、またもや真っ先に挙手して賛成した。


凪巴なぎは「当然私もやるぞ。今度こそは役を引いて活躍してみせる。幸い、今日は私のホーム、地の利は我にあり!」

 前回、村で少し物足りなさを感じていた初心者の凪巴が地の利を得て(?)参戦。


優姫ゆうき「この圧倒的ブルジョワ感。とりあえず私は日課のソシャゲと配信巡りするので、2戦目するかわかりませんけど1戦目はパス」

 今回真っ先に回避をCOシーオーしたのは優姫。自前のノートPCを開き、アーツも使って日課をこなす。


美羽みう「パス」

しずか「……見てます」

 続いて美羽もパスして、静は観戦を宣言。


初夢はつゆめ「人数足りなかったら、出てあげてもいいわよ」

 金髪碧眼の初夢は、人数次第で参加位置。


千尋ちひろ「姉さんはやるよ。羽衣と奏は?」

羽衣うい「やりますですよ」

かなで「参加します」

 こちらも多くの部活メンバー視点、珍しくサイドポニーにしてない状態の千尋に続いて、他の2年生たちも参加。


りん「わ私も。でもGMジーエムは誰すりゅ? また香澄ちゃんにして貰うのも悪いかなって思うけど」

香澄かすみ「別に構わないわ。PC使いながら並行でできるし、というかその方がありがたいわね」

 おずおずと凜が意見を述べる中、香澄は優姫と同じく自前のノートPCとアーツでバスケの情報を整理しながら、人狼アプリを起動させる。


凛「そ、そう? それじゃお願いすりゅね」

香澄「ええ」


深雪みゆき「わたくしもやります」

 ボスっと布団に沈んだ奥ゆかしいぽっちゃり少女の深雪も参加。言いながら飲み物と食べ物も用意。


四季しき「いいね、俺もやるぜ。麗胡はどうする?」

麗胡れいこ「今回は私も参加しましょう。美久はどうしますか?」

美久みく「あー、私はいいよ。そういうの見ながら考察してる方が好きだから」

 副キャプテンとキャプテンが参加を表明し、マネージャーの美久はパス。


真那花「ならユメちゃん入れて1年5人に、2年生4人、3年生2人で11人だな♪」

 ユメちゃんは真那花特有の初夢に対する呼び方、渾名である。


恵理衣「11人かぁ、それじゃ役の内訳は前回と同じ、人狼2に多重、霊媒師、占い師、騎士が1人ずつ、村人5でいい?」


凪巴「そうだな。5吊り3人外だったか。分かり易いし、それで行くとしよう」


四季「そう言えば、前回真那花が欲しがってた発言時間、この場合は質疑応答時間か、その延長はどうする? 面白そうだし俺はあってもいいと思うが」

真那花「あれな♪」


凪巴「1人1回、30秒くらいであればいいのではないか? 2人同時なら最大1分延長可能で」


恵理衣「盛り上がるからね。連発されると微妙だけど、1人1回ならあってもいいとボクも思うよ」

深雪「わたくしも賛成です」


香澄「それじゃ、凪巴の言った案を採用で1人1回、30秒の延長を許可するわ」


 ルールを確認し、香澄がアプリで順番と配役を確認。


 かくして、私立水無神楽坂みなかぐらざか学園女子バスケット部による人狼ゲーム、その第二幕の夜が上がる。

第二幕の夜が上がる、誤字じゃないよ。


ハイ、楽しい人狼ゲーム再開です。

前回は最初でしたので、読者目線、村にとって重要な占い師は地の文で最初から確定していましたが──

第二夜はお助け要素なし。序盤から波乱の幕開けの模様。

難易度はインターハイ初戦。緊張しているとあっという間に呑まれます。


第二夜の答え合わせ辺りで誰がMVPだったか尋ねると思うので、1人か2人あげて頂けると、次回以降出番が増えるかもしれません。勝利陣営、敗北陣営、ゲーム性、エンタメ性問わず。第一夜についてはいつでも言ってくれてOKです。


明日は6時、12時、18時の投稿予定です。

基本1日にゲーム時間で1日分進む進行を取る予定でいます。


第二夜におけるプレイヤー(及びGM)のメタ要素

1年生

真那花まなか:原作主人公。クイックネスに長ける。バスケでは1年生ながら司令塔もこなすので、頭は作者より確実に回る。

第一夜からの戦績1勝0敗。配役、霊媒1。


凜:チームイチの高身長で真那花の相棒。基本小心者で言葉を話すのが苦手。噛み噛みになりがちな本人の素であるこのムーヴをどう見るか。

第一夜からの戦績1勝0敗。配役、村人1。


凪巴なぎは:態度も口も大きい実力者で、軽く変態が入っている武闘派。人狼ゲームでも自分のスタンスを貫くが、人狼ゲーム初心者。

第一夜からの戦績1勝0敗。配役、村人1。


香澄:アシスタント・コーチで最胸美少女。凪巴が唯一揉もうとして揉めていない相手。基本人並み外れて高スペック。凪巴とは中学からの付き合い。


初夢はつゆめ:斜に構えた金髪碧眼のハーフ。行動や視点も斜めなことが多い。根が素直なので斜め予測してたら逆を行かれることも。


深雪みゆき:見た目ぽっちゃりな丁寧口調。大きめの乳を揉むのが趣味である凪巴を少し苦手としている。料理好き。

第一夜からの戦績1勝0敗。配役、占い1。


2年生

恵理衣えりい:真那花や凛にとっては中学からの先輩。スピードに勢いもある元気娘。どちらかと言えば感覚派というか感情派。

第一夜からの戦績0勝1敗。配役、人狼1。


千尋:割と理論派プレイヤー。女バスのプロ志望。普段は温厚だが、怒ると怖いらしい。フックシュートが得意。

第一夜からの戦績1勝0敗。配役、村人1。


羽衣うい:ちっちゃな先輩。芯が強く、辛抱強い。スクリーンの名手。千尋とは中学からの付き合い。

第一夜からの戦績0勝1敗。配役、人狼1。


かなで:剣道部と掛け持ちしている先輩。家庭環境により、目上には気を遣いがち。かなりの剣の使い手。コートネームはトーコ。

第一夜からの戦績1勝0敗。配役、騎士1。


3年生

麗胡:キャプテン。三重県ナンバー1PGワンポイントガード。相手の動きを利用する戦術を得意とする。身体が柔らかくて新体操選手並みに動くことも。コートネームはレイ。


四季:副キャプテン。大体何でも人並み以上にはこなせるオールラウンダー。地元では他校に、二流や六枚目といった渾名で呼ばれることも。コートネームはジェイ

第一夜からの戦績1勝0敗。配役、村人1。

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※バナーは寿々喜 節句さんより
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