第一夜 1日目昼
レギュレーション(ルール)説明
人狼2、多重人格者、占い師、霊媒師、騎士が1ずつ、村人5。
初日占いあり(白からランダム)。初日噛みなし。連続護衛(連続ガード)なし。遺言なし。
人狼 :夜に村人陣営を1人嚙み殺すことが出来る。
人狼は自分以外の人狼を知っている。
昼に村人側と同数になると勝利となる。
多重人格者:村人側として数えられるが、人狼側の勝利で勝ち。
人狼が誰かは知らない。霊媒や占いの結果は白と出る。
占い師 :夜に誰か1人を占い、人狼(黒)か人間(白)かどうかわかる。
霊媒師 :前日に吊った者が人狼(黒)か人間(白)かどうかわかる。
騎士 :夜に人狼から襲撃される誰か1人を守ることが出来る。
自分は守れない。連続ガードなしなので同じ人を続けて守れない。
村人 :特に能力はない。村人側は人狼を全て排除する(昼に吊る)ことで
勝利となる。
投票は初日は1番手からの順番投票。2日目以降は一番直近に居なくなった者の次から順番投票。
役職CO(カミングアウト)は役職名まで明かして構わない。村騙りも可。
役職・結果の一斉出しは禁止。
決選投票で最多得票者が2名以上出る場合、決選投票対象者からランダム処刑。
※初心者の方の思考の混乱を避けたいので、初日夜スタート→2日目ではなく、夜スタート→1日目となります。
慣れてる方はすみませんが、その部分の脳内変換よろしくお願いします。
香澄「それじゃあ最初に順番からね。1番凪巴、2番真那花、3番深雪、4番恵理衣先輩、5番四季先輩」
香澄「折り返し地点の6番に優姫先輩、7番千尋先輩、8番煉香、9番凜、10番羽衣先輩、最後、11番に奏先輩よ」
最初は夜から始まる。
各自順番に香澄からのレイン(所謂スマホのラインアプリ。レイラインの略語)を確認。
バスで移動中なので、順番に香澄の所へ行かずにアプリ操作を代行して貰う。
人狼の2人はお互いに相方を確認。
占い師となった1年生の深雪は、お告げでランダムに白先を知る(香澄から白先を教えられる)。凪巴が白、つまり人狼以外。
1日目の昼──
香澄「恐ろしい夜が明け、朝が来たわ。昨晩の犠牲者はいない設定ね。話し合いの時間は初心者の凪巴もいるし少し多くして1日目に限り6分にしましょう。その分、聞かれたらある程度説明してあげてね。話し合いの後、投票の前に1分間、1対1での質疑応答の時間を設けるわ。それじゃ始めるわよ。はいどうぞ」
「「おは~」」「「はよー」」「「おはようございます」」
真那花「まずは役職持ちの人~♪」
深雪「はい」
煉香「は~い♪」
四季「2名か。他には?」
優姫「出なさそうですね。ま~、内訳わかりませんから出られないのかもしれませんが」
凛「この後にどういった役か開示してから出られたら、ちょちょっと偽者っぽいよね」
千尋「牽制するね」
奏「狼が出るの期待して待ってる可能性もありますし、私はまだその辺保留したいですね」
真那花「いなさそうだし、役聞いてみようぜ♪」
凪巴「だな」
凛「わ私もそれがいいと思う」
煉香「フフ、なら私からいいかしら。霊媒師よ」
深雪「占いです」
羽衣「わかれましたですね」
恵理衣「平和村だといいね!」
平和村とは今回のように占いも霊媒も1人しか出ず、騙りがいない状況。
多重人格者や人狼が占いか霊媒の対抗に出て、どちらかが複数人での進行になることが多い。
奏「対抗はやはり出ませんか?」
四季「……出ないか。二人とも出るの速かったからな。役がかぶることを考えると狼ではなさそうだ。あって狂──多重だな」
狂は狂人という、多重人格者と同じ役のこと。
人狼ゲームでは話す時間が限られているので、話しやすいゲーム用語がよく飛び交う。
CO→カミングアウトの略。
黒→人狼。
真→役職者が本物。
人外→人狼と多重人格者(=狂人)のこと。多重は村人にカウントされるが、人狼チームなので人狼と併せてこう呼ばれる。
グレー→白とも黒とも言えない人。或いは、どの占い師からも占われていない人。
など、他にも幾つかある。
凜「ああの、そう言えば深雪ちゃんの白先は?」
深雪「白先は今はまだ伏せたいと思います」
真那花「まー、ありっちゃありか」
千尋「姉さんは個人的には明かして欲しいけど、了解」
凪巴「しかしこれだと今日は護衛先どうなるんだ? 霊媒と占いなら占いの方が大事だったか? とすると、煉香が噛まれていなくなるのか?」
真那花「その辺は狼に筒抜けになるから、どっちか守る程度の情報で留めておいた方がいいぜ凪ぃ。もう勝敗つくって時や役持ちが護ってくれアピする分にはいいけどな」
「凪ぃ」も真那花特有の呼び方である。
凪巴「なるほどな。わかった」
恵理衣「今日の投票先どうする? グレー吊るにしても、流石に多いよね?」
真那花「姫に3人くらい決めて貰うのがいいんじゃね?」
「姫」は真那花特有の呼び方で、深雪(本名、姫代深雪)のことである。
優姫「そうですね。煉香ちゃんでもいいと思うけど」
千尋「間を取って2人に2人ずつ決めて貰えば? どっちが残るかまだわからないんだし」
奏「そうですね。それがいいと思います」
煉香「クスクス、そうねぇ……正直まだ全然わからないけど、強いて言うなら奏と真那花かしら?」
四季「理由は?」
煉香「奏はさっき『対抗はやはり出ませんか?』と言っていたわ。深読みだとは思うのだけど、真占いが奏で、奏目線、狂人か狼である深雪と真霊媒か狂人の私が出てるように見えるから、そんな風に言ったのではないかしら? 『狼が出るの期待して待ってる可能性もありますし、私はまだその辺保留したい』とも言っていたしね。これだけだったならこじつけもいいトコなのだけど、真那花はさっき『深雪に3人くらい決めて貰うのがいい』と言ったわよね? 何故完全に私を省いたのかしら? 直後に発言した優姫は『煉香ちゃんでもいい』と両方に目を向けていたわ。村目線、多重の可能性があるのは理解できる。でも少しおかしいと思ったのも事実。もしかすると、深雪と真那花が狼狼の可能性もあるのではないかしら? そういう意味で、奏を候補として入れるのは少し危険だけど奏が真なら早くCOして欲しいから候補に入れたわ。票が2、3票も入れば潜伏していたくても流石にCO回避してくると思ってのこと。それで互いの白先が出れば、今より盤面も見えやすくなるでしょう? 仮に役なしだったとしても、それであの発言は狼っぽくもあるからそれならそれでいいと思ったわ。あと、先の理由に加えて狂人や狼を煽る発言もしていたから、私は優姫の村目を高く見てる。理由は以上よ」
凛「はわわわ。ななんか凄い情報落ちた気がするよ!?」
恵理衣「動画なんかで文字起こし機能使ったら、絶対間に合わなくてほぼ抜けるやつだね!」
優姫「全然わからないとはいったい。うごごごご」
お茶を飲み、ふぅと一息つく初心者凪巴。遠い目。
こいつ何言ってんのあるある。
因みに、文字起こし云々は作者の実体験。頼むから勉強させて下さい……
プレイヤーのメタ要素
1年生
真那花:原作主人公。クイックネスに長ける。バスケでは1年生ながら司令塔もこなすので、頭は作者より確実に回る(異論は認める)。
凜:チームイチの高身長で真那花の相棒。基本小心者で言葉を話すのが苦手。噛み噛みになりがちな本人の素であるこのムーヴをどう見るか。
凪巴:態度も口も大きい実力者で、軽く変態が入っている武闘派。人狼ゲームでも自分のスタンスを貫くが、人狼ゲーム初心者。
香澄:アシスタント・コーチで最胸美少女。凪巴が唯一揉もうとして揉めていない相手。基本人並み外れて高スペック。凪巴とは中学からの付き合い。
深雪:見た目ぽっちゃりな丁寧口調。大きめの乳を揉むのが趣味である凪巴を少し苦手としている。料理好き。
2年生
恵理衣:真那花や凛にとっては中学からの先輩。スピードに勢いもある元気娘。どちらかと言えば感覚派というか感情派。
千尋:割と理論派プレイヤー。女バスのプロ志望。普段は温厚だが、怒ると怖いらしい。フックシュートが得意。
羽衣:ちっちゃな先輩。芯が強く、辛抱強い。スクリーンの名手。千尋とは中学からの付き合い。
奏:剣道部と掛け持ちしている先輩。家庭環境により、目上には気を遣いがち。かなりの剣の使い手。
優姫:思考のベースが黒い、オタク文化好きの先輩。弱った相手には滅法強く、悪魔的な才能を見せる。人狼ゲームもそれなりに嗜んでいる。
3年生
四季:副キャプテン。大体何でも人並み以上にはこなせるオールラウンダー。地元では他校に、二流や六枚目といった渾名で呼ばれることも。
香澄妹
煉香:とある事情で、身体スペックはリアル人外領域。思考がデフォで一線越えているが、ゲーム的な思考については不明。