第一夜 3日目質疑応答 羽衣のLWと千尋の決断
基本の順番(残り7名)
1:凪巴 2:真那花 ×:深雪(噛み) ×:恵理衣(吊り)
5:四季 6:優姫 7:千尋 ×:煉香(噛み)
9:凜 10:羽衣 ×:奏(吊り)
香澄「千尋先輩。誰に質問しますか?」
千尋「え、ここは公平に羽衣」
羽衣「ありがとうです」
千尋「あー、わかってると思うけど、たぶん姉さんで決まると思うから時間あげるね」
羽衣「はいです。真那花ちゃん多重、確定でいいと思います。騎士でもなく真霊媒? 多重アピールにしか見えません。狼は優姫。もしくは凜ちゃん。正直、私は明日真那花ちゃん残ったら凪巴ちゃんを漂白噛みした凜ちゃん狼、真那花ちゃん多重だと思ってました」
漂白噛みとは、基本的に占いに出た狂人がどちらかわかった上で、あえて狂人を噛むことを指す。
これによって、白出しされた狼を人間にできる(狼目線で真の占い師だから噛んでいると村は考える。そして占いの狂人が判明しているということは、狼に白が出てる状況)。
しかし、広義の意味では、自分が狼ならこの噛みはしない(=白)と主張できる噛みのことになる。
今回の羽衣の推理は、凪巴は真那花繋がりで狼である凜を白く見ていてるので、狼ならそこは噛まない(自分側についてくれる人物は噛まない)だろうという論に、凜と真那花が持って行くというものだ。
その人物が噛まれることで不利になる狼位置に、本当の狼はいないという主張である。
羽衣「でもここで真那花ちゃんが出て来るということは、優姫がLWとここで私に断言させることで、明日が来た時に論理の破綻した私を吊って最終日のPPに持って行こうとしている多重。これだと、強く思うです。真那花ちゃんは私にこう言わせたかったのでしょう。『昼に確認した投票先で、今日は順当に行けば優姫が吊りでした。真那花ちゃんは最悪、自分が吊られることも考慮して動いてると思いますが、もう優姫吊りで決まりです。優姫がLWです』と」
羽衣「お生憎様です。読み切りましたです。狼凜ちゃん、多重真那花ちゃん! あなたたちのLWです!」
香澄「時間よ。千尋先輩、誰に投票しますか?」
千尋「ぇえ~! ちょ、悩むぅう~。え待って…………」
俯き額に手をやる千尋。
千尋(ええ? 真那花ちゃん何言ってくれちゃってるの? ここで狂アピ? いやいや何で今日? するにしても明日から騎士COでしょ狂人目線! あいや、羽衣の推理じゃ今日する意味があったのか。えでも、凜ちゃん狼? そんな薄い線!? でも真那花ちゃん真なら、これまで多重全然わからなかった部分は納得できる? 何で今日ってのもそもそも前提が崩れるから──)
香澄「5、4……」
千尋「待って思考追いつかないっ」
香澄「……2、1……」
千尋「っっっ信じる! 信じるよ! 間違ってたらゴメンッ、羽衣!」
香澄「羽衣先輩に2票目が入るわ」
投票を入れられた羽衣が、全員にわかるように指を2本立てた。
羽衣「あなたたちのLWです!」(キリッ)
四季(羽衣よ、お前もか)
秒読みやめてー。
こんな(千尋の)役回りはイヤ。絶対判断ミスる自信がある(力強く断言)。
残ってるプレイヤーのメタ要素
1年生
真那花:原作主人公。クイックネスに長ける。バスケでは1年生ながら司令塔もこなすので、頭は作者より確実に回る(異論は認める)。
凜:チームイチの高身長で真那花の相棒。基本小心者で言葉を話すのが苦手。噛み噛みになりがちな本人の素であるこのムーヴをどう見るか。
凪巴:態度も口も大きい実力者で、軽く変態が入っている武闘派。人狼ゲームでも自分のスタンスを貫くが、人狼ゲーム初心者。
2年生
千尋:割と理論派プレイヤー。女バスのプロ志望。普段は温厚だが、怒ると怖いらしい。フックシュートが得意。
羽衣:ちっちゃな先輩。芯が強く、辛抱強い。スクリーンの名手。千尋とは中学からの付き合い。
優姫:思考のベースが黒い、オタク文化好きの先輩。弱った相手には滅法強く、悪魔的な才能を見せる。人狼ゲームもそれなりに嗜んでいる。
3年生
四季:副キャプテン。大体何でも人並み以上にはこなせるオールラウンダー。地元では他校に、二流や六枚目といった渾名で呼ばれることも。




