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映写機計画の資料

・世界転生システム

映写機世界を一定周期ごとに再構築するシステム。その周期は世界の状況により変動し、主に世界が修正不可能な状態に陥った場合に起動します。又、世界がこれ以上の進展を望めない場合は、その周期を早めます。後に世界への負荷を感知し、その周期は短くなりつつあります。この世界は希望の世界である為に、滅びる事は決してありません。希望が潰えてはならないのです。


・管理者システム

映写機世界を総括する を五体に分割しました。この処置は必要ありませんが、 は強行しました。負荷の対処には効果的であったと考えられています。主に世界を調整し転生を遅らせるシステムです。世界転生システムと連携されており、転生が行われる度にある程度の初期化が行われますが、それは完全なものではありません。


・イェツィラーシステム

零の映写機希構が魂を管理するシステム。魂とは存在が存在するための三要素を生み出すものです。生命力と存在力は混同されがちですが、生命力はあくまでも肉体に依るだけのものであり、行動力と精神力を含めて存在する力と言えます。この魂は人間だけが持つものであり、魂を持っているからこそ、人間と言えるのです。管理者と言えど、魂から流出する三要素に干渉出来るに過ぎない。


・ブリアーシステム

中立の管理者が魂のようなものを管理するシステム。この魂のようなものとは、三要素のうち精神力が欠けている魂に似た何かです。中身が空で、外殻が大きく、何かを内包出来る。中立の管理者は、この魂のようなものを利用し、ドラゴンを作成しました。故に、魂を持っているものは人間とドラゴンだという間違った情報が流れています。あくまで、この世界は人間の為のものです。


・アツィルトシステム

人間でもドラゴンでも無い物を管理するシステム。三要素の内の生命力だけを扱うことが出来ます。主に秩序の管理者が使用する事が多いです。動物や植物、又はただの物体。形だけのものを創造することが出来ます。あくまで生命力、形だけの存在。行動力が無い為、何かを成すこともできないハリボテです。もし、何かを成すことがあれば、それは行動力を持った存在が居るはずです。


・映写機世界(レキシ世界)

零の映写機希構によって創造された世界です。いくつかの事情により世界転生システムによって定期的に再構築されますが、本質的に永遠の世界と言えるでしょう。五体の管理者によって管理されています。それぞれの対立によってバランスを保っている為、あまりに偏るのは望まれません。また、管理者は大きな権限を持つため、直接動くのは良くない。管理者同士のぶつかり合い等もってのほかです。


・管理者

管理者と呼ばれる五体の存在。また、その存在は管理者システムそのものです。四体は世界のバランスを整える事に注力し、残りの一体が四体の管理者のバランスを監視します。管理者達は自らあまり動けない事、現状ではあまり効率的でないという事を危惧し、それぞれの方法で従者と呼ばれる存在を作成した。従者は管理者システムに連携されている為、世界転生システムによって再生します。管理者と従者は魂を持たず、存在する力を持たないため、在り方を見出し自力で存在する必要があります。


・権限

権限とは世界に干渉し改変をもたらす権利と言えます。管理者は勿論、その従者は使用可能です。又、敵対する存在として設計されているドラゴンも、その力の強化と言う点において、権限の使用が認められています。この干渉は世界に認められ行われる行為であり、強引に世界を捻じ曲げる能力とは大きく違います。あれは認められたものではありません。映写機世界にはそんなものは在りません。


・能力

能力とは世界に干渉し改変を行う行為です。権限とは似ていますが、この改変は認められていません。世界に突如として発生した、存在しないものを処理する為に必要な行為です。存在しないものは、この世界ではありえない現象を起こそうとするエネルギーのようなものです。一般的に魔力と呼ばれるそれを、ある程度管理された状態で消費する為、能力の行使はなされます。


・外部世界(アッシャー世界)

一般的に外部とだけ言われます。映写機世界の外側の世界です。また、映写機世界と外部を隔て、適切な方法でのみ接触できるように、中立の管理者にファイアウォールシステムを搭載しています。中立の管理者は、設定上完璧であるために選択されました。ファイアウォールシステムによって、適切でない接触が行われそうになった時、自動迎撃に移ります。外側を見る必要なんてありません。

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