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第四章 調停者

黒狼が気がついたときには牢獄にいたようだ。


私も危機一髪、黒狼(中身金狼ちゃん)が我に返ってくれなければ、

逃げることなど出来なかっただろう。


その後、仲間のところへ無事生還した私は、

黒狼の一人ぐらい。とも思ったが、

彼の仲間が絶対に救い出すと頑迷に願ったので、救出作戦を行うことになった。

(実はこの頑迷に願った仲間も、後にスパイであることがわかった)


店主の遠距離射撃に困惑しつつも、

ロデム様のクリアリングをかわした我々は、

なんとか黒狼を救出させることに成功、拠点へと退却する



数々の裏切りやスパイ工作で数を減らした≪SLAGWOLF≫は

黒狼が酒場でジャンピング土下座をすることにより、援軍が着陣


誰もが、次を最後の戦いと決め、

それぞれ愛銃のメンテナンスをしていたところで、

拠点には二人の男と一体が訪れる。


一人は、その眼光で全てを語る男、96(クロ)殿

そして、隻腕のネロ殿が立っていた


…あとパタパタと手をゆらしているジャ○族は

一旦、かわいらしいのでツッコミは入れないことにする。


彼らいわく、

ラフィアンタウン一帯を取り仕切る役人からの依頼により

今回の戦闘でラフィアンタウンにでた被害が

大きくなってきたので、一旦休戦をしろ

というものだった、


黒狼はその調停役として自ら赴かず代理を立てることに

腹を立てていたが、96(クロ)殿もネロ殿も、どうせ小競り合いだからと

間近で見て楽しむから良いとのことで引き受けたのだそうだ。


間近で見る?


そうツッコミを誰かが入れると、

96(クロ)殿もネロ殿も笑って、とりあえず良いから表へ出ろという


訳も分からぬまま、とリあえず、表へ出てみると、


道の向こう側から勢いよく走ってくる黒い影が

我々にぶつかる数メートル手前から急ブレーキを掛け


ズザザザザ!


と両足で踏ん張り片手を上げてストップしたそれはセイナ殿だった。


…誰かが出るタイミングを知らせてたんでしょうね。

そうじゃなければあんな遠くから走ってきて、ちょうど良く


ズザザザザ!


とはなりませんよね。と≪SLAGWOLF≫の誰もが内心でツッコミ。


セイナ殿の登場を待って、96(クロ)殿とネロ殿から道具が双方のチームに手渡される


96(クロ)殿からの説明は以下の通りだ。


どうせ引けといっても引けないだろうと。

やるなら被害が出ないようにしてやるので、それで決着をつけるようと


それで手渡されたのが、

医療用注射てぶくろ(麻痺毒解除薬)

麻痺毒銃

瞬間硬化剤を塗布するブレード

ゴールバリア解除装置の4種類だ


それぞれ


黒狼とセイナ殿にはそれぞれの機能を融合した襷のようなものが手渡される。


………………。


これで戦えと…。


呆然としていると、

96(クロ)殿とネロ殿は丸腰の我々に銃を向けて、迫る。


死か、調停戦か、選べと。




しぶしぶながら、承諾した黒狼とセイナ殿は

それぞれ、市街地のスタート地点であり、お互いのゴール地点へと集まった


今回は勝利条件は明確

ゴールにある鉄塔の鐘を鳴らせば終了だ

ただ、ゴールにはゲーム開始直後より電磁フィールドが展開され、

バリア解除装置を持った者か全ての機能をもった襷がなければ、

鐘を鳴らすことができない。


準備を整えた黒狼が、メンバーに語り始める


全ての悪は、大いなる悪である我に取込まれるべし!


静かだな。ここってこんなに静かだったんだな…。

久しぶりにシテ○ハ○ターのトンボを見た気がしたが、


次の瞬間、調停者のネロ殿が我々の足元に銃弾を撃ち込む。


鬨をあげろ。と


皆大きく鬨の声を上げたッ!!



かくして96(クロ)殿より調停戦の開始の合図がある


それぞれ分隊に分かれ、私は皆に従って東より北進した


そして、東の砦を押さえたところで、事態は急変する。


北の砦からロデム様たちが強襲してきたのだ。

ロデム様もまさかここで遭遇するとは思ってもいなかったようで、

まず、ブレード持ちが倒れ、医療兵が倒れ、

そしてロデム様も麻痺で倒れたところで私は言った。


セイバ~ 全員斬っちゃおっか。


ほぼ、何も労することなく、飛び込んできてもらったのだ。

ちゃんと、セイバーで退場してもらおう。


そして、私はセイバーが一人ずつ心をこめて丁寧に斬っている最中

哨戒していたところ、別の騒動が起こる。


貴様裏切るのか!


黒狼の叫びだ

その方向に進むと我々はそこに倒れた黒狼と医療兵を見ることになる。

パクパクと何か言っているようだが、聞こえない。聞こえない。


襷を持ったチョコレート色の人物が、

麻痺した仲間たちを回復し、西へ侵攻していく。


どうやら、黒狼は、あきほどの断末魔のとおり、裏切られたようだ。

ただ、進軍速度は黒狼よりも速い…。


ジーっと黒狼を憐れみの目で見ていると北の砦から銃声が聞こえてくる。


我々はバリケードに潜む


チラッと見ると、やはり、店主だ。

北の砦にはもう誰もいないかと思ったら、しんがりに一番厄介な遠距離兵器あった…。


そこでこう着状態となり、時間終了。


双方鐘を鳴らすことが出来なかった為、調停役預かり引き分けの上として、休戦となる。


もちろん、もう少しやらせて欲しいと言った者もいたが、

有無を言わせぬ眼光をネロ殿から向けられ、あえなく自沈していた。



瞬間硬化剤の解除された全員を前にセイナ殿と黒狼より

言葉があったが、その言葉は、本人たちのツイッターで確認して欲しい。


長いようで、短くもあったラフィアンタウンでの抗争はこれで終わる。


私はロデム様と店主とともに

中立地帯の行きつけの店の旨い料理で一杯やろうと帰参する。


あ、バレンタインメニューあるよ~。


店主の声に弾むロデム様

まじっすか! 何頼もうかな~。








おわり












決着ついてないので、またやるんでしょうね(笑

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