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希望とは

作者: 月夜黒

遅くなり申し訳ありません。少しごちゃごちゃした感じになってしまいましたが、読んでいただけたら幸いです。

 以前に小説で、『僕は小説に希望を込めている』と書いたことがある。そしてそれは、確かな事実でもある。 


 ある日、では自分の希望とは何なのか考えた。


 その結果、その日一日かけて考えたにもかかわらず、明確な答えは出なかった。


 自分が希望を抱いていなかったからとかそういう訳でもない。


 自分は確かに希望を抱いているし、それは偽りなんかじゃない。


 むしろ、それは自分の一番正直で、自分の奥深くにあるものだといってもいい。


 だが、答えは出なかったのだ。


 自分は果たしてどんな希望を抱いてるのか。  


 それはわかっている。


 自分は、アニメや小説の主人公のようなかっこよさに憧れたのだ。


 あんな風になりたいと心の底から思った。嘘偽りのない、確かな憧れを抱いた。


 しかしそれが具体的にどんなものか言葉にしようとすると、解答こたえは出なかった。


 ただその時わかっていたことを述べるとするならば、主人公の強さ、さらに具体的に言うなら精神面の強さに憧れたという事だ。


 ではその精神面の強さとはどのようなものだろうか?


 その問の答えを考えた結果、答えは出なかった。


 つまり僕は、自分が憧れた『精神面の強さ』とは何かを理解していなかったのだ。


 憧れを抱いていながら曖昧にしか見ておらず、それが何なのかを知らない。僕はそんな状態だったのだ。


 さらに言うなら、俺は今まで『自分がそんな状態であることすら気づいていない状態』だったのだ。


 僕は自分がそんな状態であったと知って、恐怖にも似た感情を覚えた。


 怖いと、恐ろしいと思わないだろうか。


 これを読んだ人がそんな状況の時どう思うかはわからないが、俺が抱いたものは、恐怖であった。


 昔、自分が何者なのかわからなくなった時にもこれと似たような恐怖を感じた。


 恐ろしいと思わないだろうか。自分で自分を理解出来ていないことが、自分が自分にとって得体の知れないなにかであることが。


 俺はそれをものすごく怖いと思った。


 それと同じで、自分がずっと抱いてきた憧れが何か自分でもわからないことに、恐怖を覚えたのだ。


 僅かにでも伝わるだろうか?この恐怖が、そしてこの恐怖の理由が。


 少しでも伝わっているのなら、自分とは何かを探してみてほしい。


 自分を知るのは怖いと感じたこともある。だが、自分を知らないのはもっと怖いことだと思う。


 そして自分を見つけて方向性を定め、自分の生きる目的を見つけた人間は見違えるほどに輝くと僕は思う。


 だからこそこれを読んで共感してくださる人がいるならば、ぜひ『自分探し』を始めてみてほしい。


 ちなみに僕が憧れたものは『自分の目的を見つけ、そのために決して諦めずひたむきに努力して、自分の生き方を見つけた人間』だ。


 その想いこそが、『強さ』だと僕は思う。


 しかしそれは無理に見つけるものではないとも思っている。なぜなら、自分を探そうと思うあまり、見誤ってしまっては元も子もないからだ。


 だが、もしこれを読んだ人が『自分の全てを賭けてやりたい事』を持っているなら、たとえそれがどんなに無謀で、ばかばかしくて、周りから嘲笑われたとしても、それを決して諦めずに自分なりの方法で挑戦してみてほしい。


 人が何かを目指し、足掻く姿は決して無様でも愚かでもないのだから。


 むしろ、そんな人間を僕は強く美しいと思う。


 そして、どんなに不可能と思えることでも、自分がどれだけ無力でも立ち向かえることこそかっこいいと思う。


 だが残念なことに、それをしている人はとても少ない。


 周りからの目や、世間体、『大人になる』という諦めの道具を使って自分の希望をいとも簡単に捨ててしまう人が多いからだ。


 この小説がそんな諦めてしまった人たちに少しでも届いてくれることを願う。



読んでいただきありがとうございます。よろしければ感想、誤字脱字報告お願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] こういう思いをしていらっしゃったんですね。素直に書き出している点が非常に素晴らしい。思ったことを書けるというのは意外と難しいことですから、作者様はきっと小説に希望を込めることができるのだと思…
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