彼氏を許さないと俺は誓う。
君は言った。 「今日は本来、彼氏とのデートの日だった」と。
俺はそれを聞いただけで、『あぁ゛ーーーー』っと叫びたくなった。
だが、愛しの彩恵ちゃんの前なので、俺は仕方なく必死に理性で抑え込むことに。
しかし、この怒りというのか、妬みというのかの気持ちは煮えたぎっているのは確か。
次の彩恵ちゃんの言葉によっては、俺の心は爆発し、理性だけでは歯止めがきかなくなる。
『さてさて、どうする? そんな状況に対し、君はどんなセリフを言うんだ?』
そんなアホなことを思う俺に、彩恵ちゃんは一筋の涙を零しながら言った・・・。
「私、彼氏にフラれちゃった」
っと、若干 悲しげな笑みを浮かべながら。 ・・・そして、君は俺の顔を静かに見つめる。
その涙を流す彩恵ちゃんの顔は、今でも俺は忘れていない。 とても、辛そうだったから・・・。
だから、俺は君に向かって言ってやったんだ。 「その彼氏をここに連れてきてくれれば、俺がぶっ飛ばす」と。
しかし、君は「そんな乱暴はのことはしなくていいよ・・・」「私なんかのために・・・」って言う。
だが、俺からしてみれば、君だから・・・相手が大好きな君だから、君に嫌な思いをさせた奴をぶっ飛ばしたいんだ。
『なんで、彩恵ちゃんをフる必要があったんだ?』って、俺はそいつに言いながら、俺のへなちょこパンチをぶつけたい。
だって、俺は喧嘩もしたことのないようなヘタレだ。 だが、君を守ろうとする気持ちは、誰にも負けていないつもりだ。
だから、君が恨みを果たしたいならば、俺が君の剣となろう。 君が嫌なことに耐えきれないなら、俺は君を守る盾になろう。
君が物事を1人で背負えなくなったときは、君を包み込む1人の男になって見せようと、俺は大好きな君に対して思っている。
だから、俺は君の眼を真剣に見つめた。 それは、君を守るために。 それは、俺の覚悟ゆえに。。